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「初めは焦ったよ。でも、当然だって思った。僕から突き放したんだし」
悟の目は私のことは一瞥もせず、ただひたすらに前を見つめていて、いつになく哀しい。打ち明けられた真実を理解するのにまだ時間がかかりそうだった。
「本当は会いたくて仕方なかった。総力上げて探してやろうとまで思った。でも、そんなことしたらAにもっと嫌われちゃうからやめた。…どうにも僕は君のことになると、臆病になる」
ウケるよね、なんて冗談まじりに話す。本当は辛かっただろうに。
その瞬間、私は罪悪感に苛まれた。自分の勘違いで勝手に最低だとこじつけて酷いことを言った。寧ろ、彼は私を助けてくれたんじゃないか。いつもはおちゃらけてる悟をこんな表情にさせているのは、紛れもなく私のせいだ。
「でも硝子がきっかけをくれて決断できたんだ。だから、君と会ってもう一度想いを伝えた。ま、振られちゃったけど」
『…諦める？』
「まさか。僕が欲深いのよーく知ってるでしょ。…でも、もし君が嫌だって言うならもう伝えないし、もう君とは会わない」
これ以上、嫌われるのはごめんだからね。
はっきりと聞こえた。繋がれた手の温もりが次第に冷えていく気がして咄嗟に『嫌じゃない!!』と声に出た本音。サングラス越しにやっと合った空色の目は、少し見開いている。
『悟は私のこと守ってくれたのに、酷いこと言ってごめん。ごめんなさい。好きって言われて嫌なわけない。だから、お願い。会わないなんて、言わないで…』
次第に声が潤んでいく。わがままだって分かってる。でも、また会えなくなんなんて…絶対に嫌だ。
「そんな可愛いこと言うの、ずるいでしょ」
『かわっ…』
「やだって言っても、もう逃してやんないよ」
その言葉は、まだ私に逃げ道を残しておこうとしてくれている優しさか。
『うん。もし、私がまた悟に惚れたら私から想いを伝える』
「…え、それ」
『悟の想い、ちゃんと考える。ありがとう。こんな私を守ってくれて』
「…ほんと、そーゆうとこだよ」
『え？』
「真っ直ぐなところ、昔から変わってない。そんな所もずっと好き」
耳元で鳴っているかと思うくらい煩い自分の心臓。そうさせたのは紛れもない彼であって。柔らかく微笑んだ悟の瞳には、とっくに曇りは消え去っていて、青い空が澄み渡っていた。
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ロゼ(プロフ) - マニ。さん» コメントありがとうございます!!以前、少々トラブルがありましてボードは現在していないんです💦お声いただいたのに申し訳ありません🙇ご声援、ありがとうございます^ ^ (1月14日 0時) (
レス) id: a0125a0dc0 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - ロゼさん» ✉️。こんにちは！とても面白いです！もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？お返事お待ちしています💝、更新応援してます！ (1月9日 18時) (レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - 眠民。さん» そんな風に言っていただけてほんっとに嬉しいです!夢主ちゃんもごじょるもそんなに褒めていただけるとは…!!ありがとうございます😭更新不定期ではありますが、待っていただけたら嬉しいです♡♡ (12月13日 22時) (レス) id: a0125a0dc0 (このIDを非表示/違反報告)
眠民。 - コメント失礼します!!夢主ちゃんの性格が好き笑 ごじょせん推しというわけでは無いのですがこのごじょせんはマジでカッコいいっす‥。続き待ってます!!1日のご褒美なのでロゼさんの小説‥ (12月13日 16時) (レス) @page12 id: 7e432fa76e (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - ねかあさん» コメントありがとうございます~!!推しの供給ってマジで大切ですよね😖ねかあさんにとって本作が少しでも供給になれていたら嬉しいです(ᵒ̴̶̷-ᵒ̴̶̷ ) (11月1日 23時) (レス) id: a0125a0dc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロゼ | 作成日時：2023年10月29日 8時
