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時は早いもので、もう冬が終わろうとしている。もう1ヶ月もしたら卒業だな、なんて。
『もうすぐ春だね』
「だな」
夏の初めに始まった俺たちの関係も半年が過ぎて、ずっとこのままでいれたらいいのにって思う。一年、いや十年先もずっとオマエといたい。…なのに。
自分の生い立ちをひたすらに憎んだ。俺が普通の人間なら、って願ってもどうしようもないことをずっと考えてしまう。全てを放り出したいくらいAに惚れていたんだと思う。
『なんか元気ない？』
「…いや、別に」
『任務で疲れたんでしょ。今度から私が行ってあげよっか』
「ほとんど特級案件ですけど？」
『分かってるよ。悟の任務変わってあげられるくらい、強くなりたい。もっと支えたい』
ああ、やめろよ。Aはいつだって俺に新しい感情をくれる。俺の変化にすぐに気付くところとか気遣ってくれるところとか。俺には持っていないものを持っているAが好きだ。
でも、もう終わりにしないといけない。最強とか言ってるけど、惚れた女も守れる程の力を持っていない。俺のせいでAを失うくらいなら、俺が "最低" に成り下がったほうがいい。
後日、任務を終えたばかりのAを呼び出し、俺はソレを口にする。
「ごめん。別れて」
そう告げた時の、Aの驚いたような、悲しい表情が今でも忘れられない。
『……えっ？』
「だから、別れて」
『急になに。どうして？』
「それは、言えない」
Aは動揺していた。困惑、混乱の色が混じった瞳が宙を彷徨っている。
『……私、なんか悪いことした、かな』
「違う。Aは何も悪くない。でも、ごめん。何も言わなで別れてほしい」
その時、初めてAが涙を流している姿をこの目が捉えた。胸に痛みを感じながらも、これが正しい判断だったとそう思い込んだ。
それから卒業するまでの1ヶ月、俺たちが言葉を交わすことは無かった。そして桜が満開の春、Aはいつの間にか高専から姿を消していた。
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ロゼ(プロフ) - マニ。さん» コメントありがとうございます!!以前、少々トラブルがありましてボードは現在していないんです💦お声いただいたのに申し訳ありません🙇ご声援、ありがとうございます^ ^ (1月14日 0時) (
レス) id: a0125a0dc0 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - ロゼさん» ✉️。こんにちは！とても面白いです！もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？お返事お待ちしています💝、更新応援してます！ (1月9日 18時) (レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - 眠民。さん» そんな風に言っていただけてほんっとに嬉しいです!夢主ちゃんもごじょるもそんなに褒めていただけるとは…!!ありがとうございます😭更新不定期ではありますが、待っていただけたら嬉しいです♡♡ (12月13日 22時) (レス) id: a0125a0dc0 (このIDを非表示/違反報告)
眠民。 - コメント失礼します!!夢主ちゃんの性格が好き笑 ごじょせん推しというわけでは無いのですがこのごじょせんはマジでカッコいいっす‥。続き待ってます!!1日のご褒美なのでロゼさんの小説‥ (12月13日 16時) (レス) @page12 id: 7e432fa76e (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - ねかあさん» コメントありがとうございます~!!推しの供給ってマジで大切ですよね😖ねかあさんにとって本作が少しでも供給になれていたら嬉しいです(ᵒ̴̶̷-ᵒ̴̶̷ ) (11月1日 23時) (レス) id: a0125a0dc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロゼ | 作成日時：2023年10月29日 8時
