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「かんぱーい!!」
グラスが当たる甲高い音と陽気な声。合コンの雰囲気にはピッタリだ。結局、可愛い後輩ちゃんの頼みを断れず今に至る。そして、悟の返事は1週間以上が経った今もまだ来ない。忙しいのは分かるけど、なんで返信しないの!?
って、なにムキになってるんだ。所詮は元彼。でも、私ちゃんと連絡したのに、心配してるのに。…なんか私ばっかりじゃん。
「もしかして楽しくないですか?」
『い、いえ!少しお酒に酔っただけです』
「そうですか、浮かない顔をしていたので心配しちゃいました」
『はは…、ご心配をおかけしてすみません』
スマートに話しかけてきた彼は25歳のお医者さんらしい。笑顔も素敵で気遣いも出来る、所謂良い男ってやつだ。そして将来有望。
「僕、こう言う場に慣れてなくて。人数合わせでいいように言いくるめられて来ちゃいました」
『私も人数合わせです。一緒ですね』
ここへ来た理由が同じと言うこともあり、その後の話も意気投合し話が絶えることはなかった。
「Aさんは彼氏とかいないんですか?」
『いないですよ。いたらここに来てません』
「ふふ、確かに。僕もです」
そう笑い合う私たち。ふと、周りに目を向けると、可愛い後輩ちゃんたちは少し離れたところでまた乾杯している。
ちょっと待って。私たち、周りから見たら完全にデキてる奴に見られてない?2人の雰囲気みたいな。こ、これはもしかしてこのまま上手くいくんじゃ…?
って少し前の私ならそう思うだろう。でも今日は何故かそんな風に思えない。勿論彼氏は欲しいし、幸せになりたい。でも、やっぱり悟が脳裏にチラつく。返信、来ないからなのかな。と、そんな時隣にいた彼に手を添えられて。
「もしよかったらこの後2人で飲み直しませんか?」
よくある展開。でもこれは私が合コンで望んでいた展開。美味しい話すぎる。…でも、やっぱり。
と、その時。私の携帯の通知音が鳴って思わず携帯を手に取った。もしかしたら悟からかもって思ったんだと思う。『すみません』と小さく会釈して携帯に目を移すとホーム画面には "五条悟" と表示されていてすぐに画面を開く。目に入って来たのは、
五条悟入り口見てみな
胸がどきりと音を立てる、そんな一言だった。
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ロゼ(プロフ) - マニ。さん» コメントありがとうございます!!以前、少々トラブルがありましてボードは現在していないんです💦お声いただいたのに申し訳ありません🙇ご声援、ありがとうございます^ ^ (1月14日 0時) (レス) id: a0125a0dc0 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - ロゼさん» ✉️。こんにちは!とても面白いです!もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか?お返事お待ちしています💝、更新応援してます! (1月9日 18時) (レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - 眠民。さん» そんな風に言っていただけてほんっとに嬉しいです!夢主ちゃんもごじょるもそんなに褒めていただけるとは…!!ありがとうございます😭更新不定期ではありますが、待っていただけたら嬉しいです♡♡ (12月13日 22時) (レス) id: a0125a0dc0 (このIDを非表示/違反報告)
眠民。 - コメント失礼します!!夢主ちゃんの性格が好き笑 ごじょせん推しというわけでは無いのですがこのごじょせんはマジでカッコいいっす‥。続き待ってます!!1日のご褒美なのでロゼさんの小説‥ (12月13日 16時) (レス) @page12 id: 7e432fa76e (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - ねかあさん» コメントありがとうございます~!!推しの供給ってマジで大切ですよね😖ねかあさんにとって本作が少しでも供給になれていたら嬉しいです(ᵒ̴̶̷-ᵒ̴̶̷ ) (11月1日 23時) (レス) id: a0125a0dc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ロゼ | 作成日時:2023年10月29日 8時