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「……やっぱり知りたいよね」
『…うん』
聞かずにはいられなかった。昨晩、悟にあの質問を投げかけたのは彼の気持ちを確かめたかったから。返ってきた答えは真っ直ぐで、嘘を付いているとは思えない。だからこそ、知りたい。
でも、悟の表情は曇っていく一方だった。分かりやすく目も逸らしちゃって。10年前もそうだった。当時は怒りと焦りで悟の事を避けてしまったけれど、きっと悟は何か隠しているんだと思う。別に怒っている訳じゃない。何か理由があるんでしょ、そんな顔をするなんて。話してよ、お願いだから。意を決したのか、悟は俯かせていた顔を上げて私を見つめ、口を開く。
「それは──」
Prrrr, Prrrr
そんな時、運悪くも悟の携帯が鳴る。発信者を見るなり、「…チッ」と小さく舌打ちし、「ちょっと、ごめん」と仕方なく電話に出た。
「…なに」
「五条さん、すみません。先程未登録の呪霊が目撃されたようで、大至急現場に向かっていただけないでしょうか……」
この声、伊地知だ。久々聞いたと思えば、情けない声しちゃって。相当悟にビビってるんだろうな。
『至急なんでしょ。行きなよ』
「…うん、ごめん」
『謝らなくいていいから。伊地知の事、困らせちゃダメだよ』
こればっかりは仕方がない事だし、伊地知が可哀想だ。私は立ち上がって食器を片付け、帰る支度をする。悟も任務に行かなくちゃいけないし、私も帰ろう。
「振ったの、Aが嫌いになった訳じゃないよ」
『…えっ』
「ちゃんと話す。だから、待ってて」
真剣な眼差し。10年前に同じ質問をしても、何も教えてくれなかった悟が今は真実を話してくれようとしている。覚悟、決まったんだね。分かったよ。アンタがちゃんと答えを出してくれるまで待ってあげる。
『そう言って逃げたら許さないからね』
「逃げないよ。もう悲しませるようなことしない」
私の頭に大きな手を置いて、私を見るなり少し微笑む。その姿が優しくて、温かくて。嫌でも悟ってしまう。悟が本気で私を好きでいてくれていることを。
『っ、気をつけてね。任務』
「うん、行ってくる」
見送る背中は逞しくて、カッコよくて。ほんの少し、もっと一緒にいたいなんて思ってしまった。
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ロゼ(プロフ) - マニ。さん» コメントありがとうございます!!以前、少々トラブルがありましてボードは現在していないんです💦お声いただいたのに申し訳ありません🙇ご声援、ありがとうございます^ ^ (1月14日 0時) (
レス) id: a0125a0dc0 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - ロゼさん» ✉️。こんにちは！とても面白いです！もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？お返事お待ちしています💝、更新応援してます！ (1月9日 18時) (レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - 眠民。さん» そんな風に言っていただけてほんっとに嬉しいです!夢主ちゃんもごじょるもそんなに褒めていただけるとは…!!ありがとうございます😭更新不定期ではありますが、待っていただけたら嬉しいです♡♡ (12月13日 22時) (レス) id: a0125a0dc0 (このIDを非表示/違反報告)
眠民。 - コメント失礼します!!夢主ちゃんの性格が好き笑 ごじょせん推しというわけでは無いのですがこのごじょせんはマジでカッコいいっす‥。続き待ってます!!1日のご褒美なのでロゼさんの小説‥ (12月13日 16時) (レス) @page12 id: 7e432fa76e (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - ねかあさん» コメントありがとうございます~!!推しの供給ってマジで大切ですよね😖ねかあさんにとって本作が少しでも供給になれていたら嬉しいです(ᵒ̴̶̷-ᵒ̴̶̷ ) (11月1日 23時) (レス) id: a0125a0dc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロゼ | 作成日時：2023年10月29日 8時
