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目を見開いた悟と視線が交わる。どうやらもう私の家に着いてしまったらしい。もっと伝えたい事はあるけれど、これでいい。寧ろ、これくらいの方がいいのだ。
『…冷たい態度ばっかり取ってたけど、本当は久しぶりにアンタの顔見れて嬉しかったよ。悟に会えてよかった』
「…なにそれ。もう会わないみたいな言い方するじゃん」
間髪入れず、痛い所を突いてきた悟。厄介な事にこういう時はやけに勘が鋭い。
『そのつもりだよ。…私たち、もう終わったんだから』
私は悟に振られた。そこで完全に終わったのだ。きっと円満に別れられていたら友達に戻れていたんだと思う。よくある話でしょう？別れた後も、悟は私にとってはやっぱり "好きな人" で。側にいるのが辛くなって、逃げた。
だから、今更やり直そうなんて言わないでよ。
『…私、軽い女になりたくないから。此処でサヨナラしよう』
単なる私の我儘。初めは悟に興味がないからなんて言っていたけれど、本当は悟を好きになりたくないから。もうあんな思いはしたくないから。無理にでも制御しないと、私はまたすぐアンタの事を好きになっちゃう。未練がましいと思うけれど、それが恋ってやつでしょう？
『もう私の事は忘れて、結婚とかしなよ』
どうしてこうも本心じゃない事はペラペラと言葉に出てしまうんだろう。こんなの、ただ強がってるだけじゃん。
せっかく再会したのに、また別れるだなんて。今日で会うのは終わりって決心したのは自分なのに。彼の言動に締め付けられる胸がその決心に逆らっている気がする。
「じゃあ、何でそんな泣きそうな顔してるの」
『……っ、分かんない』
嘘だ。本当は分かってる。ただ悟と別れるのが悲しいだけ。ほら、やっぱり。長く居れば居る程、サヨナラするのは辛い。振られた時もそうだったじゃない。
そんな自分への怒りから私は拳を強く握って下を俯いた。そんな時、小刻みに震える自分の手に彼の大きな手が重なって。咄嗟に顔を上げると、真剣な顔をした悟。
「明日も明後日もこれからもずっと、僕はAに会いたい。だから、忘れるなんて僕には出来ない」
本来ならもうお別れしなきゃならない筈なのに。そんな事を言われてしまえば、その手を振り払う事なんて出来なかった。
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ロゼ(プロフ) - マニ。さん» コメントありがとうございます!!以前、少々トラブルがありましてボードは現在していないんです💦お声いただいたのに申し訳ありません🙇ご声援、ありがとうございます^ ^ (1月14日 0時) (
レス) id: a0125a0dc0 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - ロゼさん» ✉️。こんにちは！とても面白いです！もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？お返事お待ちしています💝、更新応援してます！ (1月9日 18時) (レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - 眠民。さん» そんな風に言っていただけてほんっとに嬉しいです!夢主ちゃんもごじょるもそんなに褒めていただけるとは…!!ありがとうございます😭更新不定期ではありますが、待っていただけたら嬉しいです♡♡ (12月13日 22時) (レス) id: a0125a0dc0 (このIDを非表示/違反報告)
眠民。 - コメント失礼します!!夢主ちゃんの性格が好き笑 ごじょせん推しというわけでは無いのですがこのごじょせんはマジでカッコいいっす‥。続き待ってます!!1日のご褒美なのでロゼさんの小説‥ (12月13日 16時) (レス) @page12 id: 7e432fa76e (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - ねかあさん» コメントありがとうございます~!!推しの供給ってマジで大切ですよね😖ねかあさんにとって本作が少しでも供給になれていたら嬉しいです(ᵒ̴̶̷-ᵒ̴̶̷ ) (11月1日 23時) (レス) id: a0125a0dc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロゼ | 作成日時：2023年10月29日 8時
