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真っ直ぐに出てきた想いに加速する鼓動。嗚呼、ほんとに嫌だ。だってこの感情、知ってる。思い出させないでほしい。だから会いたくなかった。
でも、本当は────
『…昨日、どうして私に会いに来たの』
「それは…、」
昨夜の爆弾発言からして彼は "友達" として会いに来たんじゃない。何で今更。いや、今更だからか。
「決心がついたからかな」
『決心？何の？』
「昨日、僕が言った事だよ」
おそらくそれは "ねぇ、僕たちやり直さない？" の事で。これが昨夜の爆弾発言。
「そりゃ怒るよね」
『当たり前でしょ。分かってる？アンタから振ったんだよ？』
「…そうだね、ごめん」
その声はいつもよりも弱くて、悟は哀しげに笑った。何かを隠すように。そんな彼の表情が私の胸を酷く締め付ける。
違う。そんな顔をさせたい訳じゃない。でも、そうさせているのは紛れもない私で。ズキズキと痛む胸が煩くて、気を紛らわす為に再び窓の外へ目を向けた。
「…Aは、僕に会いたくなかった？」
『……』
10年も経てば、あの頃の事なんて笑って話せる筈。あんな事もあったね、楽しかったねって。悟を頑なに嫌だって厭っていたのも、こんなにも胸が締め付けられるのも。本当は知ってる。
それはきっと、ずっと心の中に悟がいたから。
『……会いたくなかった』
「ハハ、やっぱり？」
悲しんでいるのか、はたまた平気なのか。その笑い声がどちらを含んでいるのかは分からない。隣を一瞥すると、視線は変わらず前に向けたままだが、透き通った青い瞳が一瞬曇った気がした。
情けない話だが、私は悟を忘れたくて新しい恋で記憶を塗り替えるように沢山の人と付き合ってきた。そうやって自分に嘘をついてきた。嫌いになれば、傷付かずに済む。だから今も『会いたくなかった』なんて嘘をついた。…でもね、やっぱり。
『でも、本当は──』
私だって。私だって、ずっと。
『ずっと、会いたかった』
「…！」
やっぱり、私には貴方の事を嫌いになんてなれないよ。
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ロゼ(プロフ) - マニ。さん» コメントありがとうございます!!以前、少々トラブルがありましてボードは現在していないんです💦お声いただいたのに申し訳ありません🙇ご声援、ありがとうございます^ ^ (1月14日 0時) (
レス) id: a0125a0dc0 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - ロゼさん» ✉️。こんにちは！とても面白いです！もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？お返事お待ちしています💝、更新応援してます！ (1月9日 18時) (レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - 眠民。さん» そんな風に言っていただけてほんっとに嬉しいです!夢主ちゃんもごじょるもそんなに褒めていただけるとは…!!ありがとうございます😭更新不定期ではありますが、待っていただけたら嬉しいです♡♡ (12月13日 22時) (レス) id: a0125a0dc0 (このIDを非表示/違反報告)
眠民。 - コメント失礼します!!夢主ちゃんの性格が好き笑 ごじょせん推しというわけでは無いのですがこのごじょせんはマジでカッコいいっす‥。続き待ってます!!1日のご褒美なのでロゼさんの小説‥ (12月13日 16時) (レス) @page12 id: 7e432fa76e (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - ねかあさん» コメントありがとうございます~!!推しの供給ってマジで大切ですよね😖ねかあさんにとって本作が少しでも供給になれていたら嬉しいです(ᵒ̴̶̷-ᵒ̴̶̷ ) (11月1日 23時) (レス) id: a0125a0dc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロゼ | 作成日時：2023年10月29日 8時
