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その日はあの人からの誘いで買い物に行くことになった。
元々行く気は無かったが、断ると後々
そうこう準備しているうちにAが居ないことに気付く。
いつもこの時間なら大体
そういえば傑もいねぇ。彼奴らどこに…
もしかして、
「っ、傑アイツ──…!」
「なに怖い顔してんの」
部屋着姿で現れたのは硝子。
「おい、Aは?」
「とっくに出掛けたよ。仲良く
「…傑と、か」
「よく分かったね。そういえばAもあんたのこと探してたけど見当たらないって言ったまま出てったよ」
「あー、シャワー浴びてた」
いつもなら自室にいる筈の俺が居なかったから勘違いしたんだろう。何の用だったんだろうか。
にしても傑のやつ、Aにあんな事やった直後なのに2人で仲良くお出かけだぁ?あいつもその誘いにまんまと乗るなんて馬鹿なんじゃねぇの?
「気になる?」
「はっ?…いや別に」
「言っとくけど今回誘ったの夏油じゃなくてAの方からだからね。この意味分かる?」
「……」
成る程な。そういうことか。
彼奴が前に言ってた好きな人ってのは……
「ま、彼女持ちのあんたには関係のない事だけどね」
そう話し終わるとフラフラと立ち去ってしまった。
正論だ。硝子の言っていることが正しい。
なのに
「(俺は何に拘っているんだ?)」
ただ漠然とした疑問を持つ。自分でも分からない。
なんで彼奴が傑を誘う必要がある?諦めたんじゃねぇの?
…それとも今でも傑が好きだから?
「────…は?」
違和感を感じて、咄嗟に胸を押さえた。
心臓が波打っている。うるせぇほどに。
こんな感覚、俺は知らない。
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皐摩(プロフ) - 胸がギュンギュンしました… (2022年2月15日 19時) (レス) @page50 id: c69f5fedc2 (このIDを非表示/違反報告)
もっち - めっちゃ面白いです。 (2022年1月15日 15時) (レス) @page47 id: ea5533ef50 (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶 恵 - 目頭が熱盛(?) (2021年10月12日 20時) (レス) @page13 id: f5505c766c (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - 莉亜さん» ご声援ありがとうございます!夏油ルート検討してみようと思います!! (2021年9月29日 2時) (レス) @page41 id: a0125a0dc0 (このIDを非表示/違反報告)
怜 - えっ好き() (2021年9月23日 22時) (レス) @page38 id: 160a7ef55b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ロゼ | 作成日時:2021年2月20日 21時