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『うう、硝子ォ〜!』
「どうした?あの
翌日、私は硝子に泣きつきに部屋へ行った。
硝子は私の親友で勿論好きな人も知ってる。
昨日の出来事を硝子に話すと、
『五条なんか嫌い…!私の気持ち知らないくせに』
「そっかそっか。頑張ったね」
そう言って背中をリズムよく叩いてくれる。
結局昨日は五条から好きな人を聞き出せなかった。
恋に無頓着だと思っていたのにまさか好きな人まで作ってたなんて…、
「泣き止んだか?」
『うん…、ありがとう硝子』
「またなんかあったらおいで。聞いてやるから」
『…うう、硝子ォォ!』
泣かないでよ
と、また私を宥めてくれる。
もう一度お礼を言って硝子の部屋を後にした。
自室に戻る途中、
「泣いたのかい?」
『夏油…』
廊下でばったり会ってしまった。
こんな所見られたくなかったのに。
「少し赤くなってるね」と私の目尻を親指で優しく撫でる。
『ううん、大丈夫』
「悟かい?」
『…っ、うん』
やっぱり夏油には誤魔化せないみたいだ。
夏油とはよく話す。
数少ない同級生の中でも彼は人一倍真面目だと思っている。
『大したことじゃないよ、大丈夫だから』
「Aは嘘が下手だね」
『…だって、迷惑かけたくないし』
「私はそんなに頼りないかい?」
何だよその顔。
私を覗き見た彼の顔は、眉根を寄せて困惑している表情だった。
『っ、ああもう!飽きても知らないからね』
「ふふ、何でも私に話してごらん」
そう言って止めていた足を自室へと動かし始めた。
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皐摩(プロフ) - 胸がギュンギュンしました… (2022年2月15日 19時) (レス) @page50 id: c69f5fedc2 (このIDを非表示/違反報告)
もっち - めっちゃ面白いです。 (2022年1月15日 15時) (レス) @page47 id: ea5533ef50 (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶 恵 - 目頭が熱盛(?) (2021年10月12日 20時) (レス) @page13 id: f5505c766c (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - 莉亜さん» ご声援ありがとうございます!夏油ルート検討してみようと思います!! (2021年9月29日 2時) (レス) @page41 id: a0125a0dc0 (このIDを非表示/違反報告)
怜 - えっ好き() (2021年9月23日 22時) (レス) @page38 id: 160a7ef55b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ロゼ | 作成日時:2021年2月20日 21時