羊が３０匹 ページ30
糸目の男は、バコンとやけにデカい生徒会室の扉を勢いよく開けた。
え、勢いよく開けすぎじゃない？そんなんで壊れない？大丈夫なの？
そう思ったのも束の間、気が付けば私は生徒会長の目の前にいた。いやなんで？？
さっきから気が付けば場面が変わっている気がする。
「グルッペーン、お目当てのAさん連れてきためうよ〜。
彼女、帰ろうとしてたとこだったから危ないとこだったわぁ」
「おいオスマン、もう少し優しく扉を開け。
最近はあいつらが勢いよく扉を開けるせいで何度か壊れてな。そのせいで教師からいいからもう壊すなと忠告されてしまってるんだ」
いや、何度か壊れたって……一体どうなっているのよ！うちの生徒会は！
破壊行動が許される生徒会なんてあっていいわけないでしょ！？
「え〜……まぁしゃーないか。
あ、ケーキあるめう？」
「あー……シュークリームなら休憩室の冷蔵庫に入ってたぞ」
生徒会長がそう言うと、糸目の男……もといオスマンさんは休憩室であろう場所に走っていった。
いやだからどうなっているのよ！！うちの生徒会は！！
何！？休憩室の冷蔵庫にシュークリーム！？なんでそんなもん学校に持ってきてるのよ！？
そんなんあるなら私も食べたいわ！！
……何故だろう。
まだ一言も話していないというのにすでに疲れている気がする。
「あの、生徒会長、私は何用でここに呼ばれたのでしょうか？」
ようやく振り絞った声に、私はどこか安堵していた。
この会話が終われば私は帰れる。
だからさっさと帰って私はプリンを食べるのよ！！
そう、思っていたのに……。
「君には二週間ほどお試しで生徒会に入ってもらうことになったから。よろしく〜」
どうやら私はお試しで生徒会に入ることになったらしい。
……は？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 887人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
柚子。(プロフ) - うぃるそんさん» ありがとうございます！！！！頑張ります！！ (4月27日 22時) (
レス) id: e4888bfbe3 (このIDを非表示/違反報告)
うぃるそん - あー！！本当に大好きすぎます！これからも頑張ってください！！ (4月22日 23時) (レス) id: 4b19bdf32e (このIDを非表示/違反報告)
柚子。(プロフ) - ーーーさん» えへへ、ありがとうございます！！ (3月7日 20時) (レス) id: e5709cfba7 (このIDを非表示/違反報告)
ーーー - 好き······ (3月7日 18時) (レス) @page47 id: fc78fe5922 (このIDを非表示/違反報告)
むぎちゃ - 大好きです！（突然の告白）頑張ってください！ (10月12日 16時) (レス) id: bf3237f3d7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：柚子。 | 作成日時：2022年10月8日 9時
