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羊が17匹 ページ17

ふと時計を見ると時刻は午後4時を過ぎていた。

こんな時間に誰が来るのだろうかと思いながら私は急いでドアホンに向かった。


「あ、はーい」

「あ、A?遊びに来たでー」

「……は?」


な、なんで?私ゾムに家教えてないのに……。

なにかの用事だろうか?

「なんでゾムが私の家に?
 第一、私あんたに家を教えた覚えないんだけど……」

「えー、ええやん。Aの家知ってんのは、、んー…生徒会の特権ってやつや!!」


生徒会の特権……?やっぱりなんでもありなのね、生徒会って。


「あ、とりあえず入れてくれへん?」

「はいはい、分かったわよ。今開けるわ、ちょっと待ってて」



玄関を開けると、ゾムがニコニコと笑っていた。

……何がそんなに面白いのだろうか……。


「はい、とりあえず上がってよ。特に何にもないけど」

「邪魔するでー」

「……」

「あ、ノってくれないんや」


は?ノってくれないって何よ。

そんなことを考えている私とは正反対に、ゾムはズカズカと部屋に入っていく。

朝、汚かったのちゃんと片付けておいて良かった、、あんな惨状、流石に人様には見せられないわ。


「……で?何しに来たのよ、要件があってきたんじゃないの?」

「え?毎日遊びに来る言ったやん」


え?あー……そういえばそんなことも言っていた気がしなくもない。

まさか本当に来るなんて思っていなかった。どうせ、ただの冗談としか思っていなかったから。


「そうだった……。でも、この家遊び道具は少ないわよ?何するの?」

「んー、、あ、これドラクエやん」


ゾムはそう言うと、私が先ほど遊んでいたゲームを触りだした。


「あー、それ?やることないから父さんの部屋から持ってきたのよ。
 初めてちゃんとゲームしたけど、テレビゲームって楽しいのね」


そう言うと、ゾムは驚いたように目を丸くしていた。

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うぃるそん - あー!!本当に大好きすぎます!これからも頑張ってください!! (4月22日 23時) (レス) id: 4b19bdf32e (このIDを非表示/違反報告)
柚子。(プロフ) - ーーーさん» えへへ、ありがとうございます!! (3月7日 20時) (レス) id: e5709cfba7 (このIDを非表示/違反報告)
ーーー - 好き······ (3月7日 18時) (レス) @page47 id: fc78fe5922 (このIDを非表示/違反報告)
むぎちゃ - 大好きです!(突然の告白)頑張ってください! (10月12日 16時) (レス) id: bf3237f3d7 (このIDを非表示/違反報告)
柚子。(プロフ) - あまねさん» け、けっこん…!? (10月2日 21時) (レス) id: e5709cfba7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柚子。 | 作成日時:2022年10月8日 9時

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