ねぇ、笑ってよ。

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side 謙太郎

『ふふ、おやすみ』

「おやすみ、A」

って、寝れるわけないじゃん！？どういうこと！？

しかもAもう寝てんじゃん。

えー俺寝れないよぉ。どーしよ。

『謙ちゃん…』

「へ？」

スースー…

え、寝てんじゃん。寝言？俺の夢見てんの？可愛いなぁ…

「ふふ、」

Aの頭を撫でる。

『…じゃ…よ…ちゃ…』

「え？」

『ひとりじゃないよ…けんちゃん、』

「え、A？」

Aを見ると目から涙が。


これも、寝言？てか、泣いてるじゃん。

ここに来たのって、それが伝えたかったから？

「ふっ、わかりづれ笑 てか、寝言で言うなよ」

Aの涙を拭う。

「ありがとね。大丈夫、アイツらとAがいるもんね。」

寝言に返事とか届くの？って感じだけど、伝われ。

心配しなくていいよ、大丈夫だよって言い聞かせるかわりに抱きしめる。

「おやすみ、」


いつの間にか俺も眠りについた。




次の日、いつもより早く目覚めた自分に感謝することになった。

つい一緒に寝ちゃったけど、アイツらにバレたら大変だったはずだわ、これは。

今回は、俺だけの時間。

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