03 ページ3
彼について行くと、公園に着いた。
2人でベンチに座る。
「何があったの?話せる?」
微笑みながら聞いてくれる。
この人は不思議、話してもいいかなって思える。
『私、ひとりになったんです。』
これまでのことを淡々と話す。
小さい頃に父が他界してから母と二人暮らしだったこと。
母は私のことが嫌いだということ。
就職が決まったこと。
捨てられたこと。
彼は優しく相槌を打ちながら聞いてくれた。
話終えると彼が言った。
「ありがとう。よく頑張ったね。」
涙が私の頬をつたった。
次の瞬間、視界が真っ暗になった。
フワッといいに匂いがする。
『え、?』
抱きしめられてる…?
「泣いていいよ、俺見てないから。」
そう言って背中をさすってくれた。
枯れるほど泣いたはずなのにまた涙が溢れてきて、彼の胸で泣いた。
泣い終わるまでずっとそうしてくれてた彼は、
「俺ん家来る?」
なんて言い出した。
190人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はるあい(プロフ) - 続き待ってます (2019年4月12日 16時) (レス) id: 4f962c0dc1 (このIDを非表示/違反報告)
めめ - 面白いし、きゅんきゅんするし、感動しました! 更新頑張ってください (2019年3月30日 10時) (レス) id: bf1361104c (このIDを非表示/違反報告)
よしす(プロフ) - ずっごく面白いです!更新楽しみにしてます! (2019年3月7日 0時) (レス) id: 63b7326a5f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆなたろ | 作成日時:2019年2月8日 4時