ねぇ、笑ってよ。 (ページ17)

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シェアハウスに住み始めてから、はじめての登校日がきた。

１週間ぶりのクラスメイトたち。

１週間何してたー？なんて女の子達は楽しそうにおしゃべりしてる。

私はお母さんのことがあって女の子苦手だから友達はいない。

あ、男友達ならいるよ。

充「A１週間ぶり！おはよー！」

『充、おはよう。』

この人は、佐々木充。サッカー部のエースだった。
女の子達が言うには、爽やかイケメンらしい。
優しくて気が利く、モテ男。

哲平「ふたりともおはよ。」

充「はよっ！！」

『哲平おはよー。』

この人は、大崎哲平。哲平はサッカー部のキャプテンだった。
クールで、気を許した人としか仲良くしない性格。

ふたりとも3年間同じクラスの腐れ縁。
私が女の子苦手なのも知ってるし、そうなった理由も知ってる。

すごく頼れるし、さり気なく助けてくれる、私のたった2人の大事な友達。

2人が部活を引退した後は一緒に帰るのが日課。

私は帰宅部で、バイトをしてたから途中までだったりしたけど、お母さんからもらったお金と就職が決まったことで、バイトはやめた。

充「今日遊ぼーぜ！」

哲平「おぉ、午前で終わりだしな。」

『まずお昼ご飯でしょ。』

充「見たい映画あるんだけど。」

『じゃあご飯食べたあと映画行く？』

哲平「了解」

遊びながら、この怒涛の一週間のことも話した。

1人になったって言ったらすごい心配してくれたけど、シェアハウスのこと言ったら「よかったな」って2人とも喜んでくれた。謙ちゃんたちのことは言ってないけど。

なんか困ったことあったら言えよ、なんてほんと優しい。