孤独の宗教Ⅱ (ページ2)

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緑side

シゲが教室に来なくなって１ヶ月。

…同時にシゲの友達と仲良くなって１ヶ月。

シゲはあの日を境に教室に来なくなった。
先生に聞いたところ、学校には来ているらしい。うちの学校には、色々な理由で教室に入れない生徒たちが利用出来る特別教室なるものがある。きっとそこで勉強しているんだろう。

けど、許可なく他の生徒が立ち入ることは出来ず、ここ１ヶ月シゲの姿はもちろん。声さえも聞いていない。以前はうるさいくらい教室中に響いていたと言うのに。

そして俺はシゲと仲の良い2人とよく一緒に行動を取るようになった。

最初はシゲが来なくなった事を自分のせいだと思い、周囲からまた遮断した生活を送ろうとしていた。
けれどそこに2人が現れ、、、

ﾓﾌﾞ「神山くん、良かったら一緒に昼飯食べん？」

ﾓﾌﾞ2「神山くんもこっち来ぃや！」

なんて、優しく接してくれた。
でも、きっと事実を知れば俺は2人に軽蔑されるだろう。

それから俺はシゲへの感情を完全に心へと閉まった。
怖かったから。自分を守るのが精一杯やった。
だから、シゲの事を聞かれても、プライベートな事まではあんまり知らないから、、そうはぐらかしていた。

「シゲのことはもう誰にも話さないようにしよう。」

苦しかった。でも、シゲの事を考えるのはもっと苦しかった。俺は選択を間違えたのか。。
分からなかった。
俺だけが幸せになって良かったのだろうか。

けれど一つだけ確信したことがある。

シゲがああなってしまったのは間違いなく俺に関係してるって事。

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