壊れかけの世界で愛される賢者、番外編1【魔法使いの約束】

・ ページ17

スノウ「我らからはこれじゃ！」

A「ネックレス？」

ホワイト「そうじゃ！我らも持っておる！３人でペアアクセじゃ！」

A「なんか2人がいつもそばにいるみたいで嬉しいです！」

スノウ「キャー〜！可愛すぎるぞ賢者ちゃん！！」

ホワイト「可愛いのう！」

小動物を扱うように頭を撫でてきた

そして、スノウによって首にネックレスをつけられた

A「ありがとうございます、スノウ、ホワイト」

ホワイト「喜んでもらえて我らも嬉しいぞ！」

スノウ「嬉しいぞ！」

カイン「あの〜A？」

A「はい」

カイン「Aになにをあげたらいいかわからなくて……これを……」

カインの手の上の紙にはこう書かれていた

俺に出来ることなら何でもするぞ！券

A「ふ！カインらしいですね」

カイン「笑わないでくれよ！皆と被らないように一生懸命考えたんだ！」

笑わないでといわれても笑ってしまう

女の子の扱いになれてそうなのに贈り物に悩むなんて

レノックス「すまん……カイン。俺もだ」

レノックスの手にはカインと同じような紙が置かれていた

そこには、賢者様のために何でもします券と書かれていた

A「2人とも可愛いことしますね！」

絶対に「券」って言葉に繋げる文じゃないのが前に書いてあるのが脳筋の二人らしい

ファウスト「レノックス……贈り物したことないのか？」

レノックス「ないです」

アーサー「カインはあるだろ」

カイン「あるけど、好きな人と取引相手じゃ……」

ブラッドリー「わかる！違うよな！好きなやつとそれ以外じゃいろいろ違うんだよな！」

カインとブラッドリーが珍しく意気投合している

オズ「賢者よ。もうすでに素敵なリースをもらったようだが。私からも花束を」

A「ありがとうございます！」

その花束はオレンジの花で埋め尽くされていた

オズ「Aを信頼している」

A「私もです！オズ」

フィガロ「オズは奥手だね、せっかく合法的に賢者様に贈り物できるんだから、これくらいしないと」

A「フィガロ？」

フィガロ「はい、賢者様。これが俺からの気持ち」

そこには赤いバラが6本あった

フィガロ「俺はAに夢中だよ。早く君も俺に夢中になって？」

A「考えておきます…」

なんかプロポーズみたいだった

ミスラ「フィガロ……死にたいんですか？」

あ、ミスラの変なスイッチ入った



その後、なんやかんやあって魔法使いとのホワイトデーは平和に終わった

賢者の大怪我　南→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す