ただのチート少女が転生やらトリップやらする話2【呪術廻戦】

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五条家を去った私たちは今、買い物をしている

五条「ごめんね。せっかくの休日をあんな奴らのために潰して」

A「いえ、五条先生も私のためにありがとうございました」

五条「Aのためならなんでもやるよ」

それが言葉だけで終わらないからこの人は恐ろしい

A「一応お礼言っておきます」

五条「照れ屋さんなんだから！」

五条「てか、もう悟って呼んでくれないの？」

A「挨拶終わりましたから」

五条「えー」

こんなんでもこの人最強なんだよな……

でも、この人も原作では……封印されて、もしかしたらこの先……

それを考えたら急に恐怖が襲ってきた

五条「どうしたの？」

A「いえ、なんでもありません。タバコ買わないとですね」

五条「あ、忘れてた」

忘れてたって、硝子さんに怒られますよ

五条「ついでにAの好きなものも買おっか！」

A「好きなもの？」

五条「そうそう。Aは何がほしい？」

A「ほしいもの……」

五条「えー、もしかしてないの？じゃあとりあえずこの店のもの買い占める？」

A「そんなことしなくていいです！」

ほしいものか……

今までそんなこと考えてなかったな

強いて言うなら私はどうなってもいいから皆が幸せに暮らしていける未来がほしいな

誰も死なないそんな未来が

A「悟、大好きですよ」

五条「え？」

五条先生は信じられないものを見たような顔をした

呪霊の前ではあんなに堂々としてるのに、こんなことで表情を変えるこの人が面白かった

五条「ちょっと待って！それってどっち？」

A「どっちって？」

五条「likeかloveか！」

A「さあ？」

急にこんなことを言い出したのには理由がある

五条先生を言葉という呪いでこの世に止めるため

どんな絶境にいようが這いずってこっちに戻ってきてもらうため

だからこの『好き』に明確な意味はない

でも、無意味な『好き』でもない

この『好き』の意味がなんなのかは私にもわからなかった

A「ほら、硝子さんのタバコ買って帰りますよ」

五条「ちょっと！質問に答えて！！」

私は五条先生の前を歩きながらコンビニに向かった

五条先生は私の後を百面相しながらついてきている

さっきのことについて色々考えているんだろうな……

大丈夫、この呪いは願掛けだから

皆は私が絶対に守るよ

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