ただのチート少女が転生やらトリップやらする話2【呪術廻戦】

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野薔薇side

野薔薇「降りてこいよ！」

ちょこまかちょこまか飛びやかって！

桃「さっきから降りてるじゃん。さっさと捕まえてみろよ。１年！」

私が浮くほどの呪力の風

砂利とか枝が混ざるとくそ痛い！

気抜くと肉えぐられるわね

野薔薇「は、」

箒で顔をぶん殴られた

野薔薇「よくも私のご尊顔を……」

桃「顔の傷も男なら勲章、女なら欠点だもんね」

野薔薇「あ゛？」

桃「呪術師が実力主義だと思ってない？」

野薔薇「実際そうだろ！」

桃「それは男だけ」

野薔薇「は？」

こいつ何いってんだ？

桃「女はね。実力があっても可愛くなければなめられる、当然可愛くても実力がなければなめられる。わかる？」

桃「女の呪術師が求められるのは実力じゃないの。完璧なの。そして真依ちゃんはそれ以上の理不尽と戦ってるの」

桃「Aみたいに強い術式があれば、あの完璧さがあれば、家からの扱いも違っただろうけど、真依ちゃんはそうじゃなかった」

なんだ、その言い方だとまるでAさんが全く苦労してないみたいじゃない…

野薔薇「お前がめんどくさいことはわかったよ！」

簡単に私の先輩侮辱してんじゃねぇ！

あいつからまた風の攻撃がきた

私も釘を飛ばして反撃した

全て避けられているけど問題ない……

桃「真依ちゃんが求められているのは完璧なんて生やさしいものじゃない！エリート呪術師の家系の一つ、禅院家、そこでは完璧なんて当たり前。禅院家相伝の術式を引き継いでいること。それ以外は落後者として術師人生をスタートする、この中でも女はスタートラインにも立たせてもらえないこともあるの！」

桃「禅院家にあらずんば呪術師にあらず。呪術師にあらずんば人にあらず。そんな可愛げのない家に一生遣えているの！私たちが当たり前だと思っているステージに立つのに真依ちゃんたちがどれだけ苦労しているか」

桃「呪いを仲間だと勘違いできる頭でよく考えたら……」

黙って聞いてれば……

野薔薇「うるせぇよ。不幸なら何しても許されんのかよ。じゃあなにか？恵まれた人間が後ろ指さされれば満足か？」

そのせいでさおりちゃんは……

野薔薇「どんな生い立ちだろうと私はあいつが気に食わねぇ！同じ生い立ちでも私は真希さんが大好きだ！」

野薔薇「てめぇらこそこれから呪おうとしているバカがどんな人間か少しは考えたことあんのかよ！」

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