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城のバルコニーに出ると空には大きな鳥が飛んでいた
それがトビカゲリだと見た瞬間わかった
アーサー「あれが中央の塔を壊した影の鳥……」
A「あんなに大きいなんて……」
ゲームで予想してた倍くらい大きい
月を覆い隠してしまいそうな大きさをしている
スノウ「来おったな」
ホワイト「アーサーよ。それでは行って参る」
アーサー「スノウ様。ホワイト様」
アーサーの声色から心配という感情が伝わってくる
スノウ「心配するでない。この城は我々が結界で守ってやろう」
ホワイト「後の事は頼んだぞ。オズ」
オズ「……」
双子は同時に絵の中から抜け出した
そして箒を使わずに空へと飛び上がった
大きな城を守る、対の翼のように夜空に浮かんで瞼を閉じる
どこからか現れた人形を抱きしめながら同時に呟いた
スノウ・ホワイト「せーの……」
スノウ・ホワイト「《ノスコムニア》」
呪文を唱えるとふわりと淡い光が二人を包む
その光は周囲に広がり落ちて、スノードームのように城を囲んだ
恐怖や不安を忘れるくらいその光景は幻想的できれいだった
城に避難していた人たちからも感嘆の溜息がこぼれていた
中央の子供「……きれい」
中央の大人「大丈夫だよ。魔法使いが皆を守ってくれる」
これからもこうやって人と魔法使いが距離を縮めていけたらいいなと思った
そして私もそれを手伝いたいと心から思った
私の横で双子を見上げていたアーサーが静かな決意を込めて、表情を引き締めた
私の方を向いて真っ直ぐに告げる
アーサー「賢者様。私も外に行きます。スノウ様とホワイト様の結界が破られぬよう、あの鳥を陽動します」
A「アーサー……」
アーサー「心配は入りません私はオズ様の弟子ですから」
アーサーは笑ってオズを見上げた
アーサー「そうですよね。オズ様」
オズ「……」
オズは何も言わずに黙ったまま、アーサーを見つめた
オズの沈黙をもどかしく思うけどこれがオズの愛情なのだろうと感じた
それを言葉に出さないのはオズが言葉を大事にしているから
そしてオズが約束を大事にする、魔法使いだから
魔法使いは約束をしない、約束を破れば魔力を失う
それはつまり、彼らがとても誠実で正直だということだ
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佐倉紗南 - ドキドキしました!更新頑張ってぐださい！楽しみに待ってます! (8月14日 23時) (
レス) id: 15080ca098 (このIDを非表示/違反報告)
しらたま(プロフ) - Ricoさん» コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (8月14日 22時) (レス) id: 6b12ab85f0 (このIDを非表示/違反報告)
しらたま(プロフ) - 佐倉紗南さん» 更新しました！ぜひお読みください！ (8月14日 22時) (レス) id: 6b12ab85f0 (このIDを非表示/違反報告)
Rico(プロフ) - 最近、この作品を読みました。続きが気になるので、更新お待ちしています。 (8月14日 21時) (レス) @page49 id: 3a6a1a4cba (このIDを非表示/違反報告)
佐倉紗南 - はい!更新楽しみに待ってます! (8月14日 10時) (レス) id: 15080ca098 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたま | 作成日時：2023年6月17日 21時
