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奥の間に進むごとに部屋の全体が見えてくる
ラスティカが小さくうめいた
ラスティカ「……なんてことを……」
そこに見えたのは円状に並べられた大量の人骨だった
骨と骨が緑の茨の蔦で結ばれている
それは恐ろしい巨大な芸術作品のように私たちを圧倒した
人骨で作られた巨大な輪の中央には祭壇があった
シャイロック「茨の蔦で贄を結んでいる。これは生きた供物を融合する際に使う手段ですが……」
ラスティカ「生け贄は用意できなかったんだ。だから古びた骨を生け贄に……」
ラスティカは悲しそうに目を伏せた
ラスティカ「可哀想にここにあるものは野に晒されていたものじゃない。弔われて眠っていた人たちのものだよ」
A「じゃあこれは墓地から消えた骨？」
ムルはじっと祭壇を見た後言った
ムル「媒介がない」
A「媒介？」
たしか月の石だったっけ？
ラスティカ「これだけ強力な魔法陣を作るなら媒介が必要なんです。星の原石や神木、英雄の遺品……」
シャイロック「月蝕の館にあったもので一番ふさわしい媒介は……」
ムル「月の石」
ラスティカ「月の石！？月の石なんて使ったらどのようなことになるか」
ラスティカ「何より破綻した魔術の負のエネルギーを月の石は持ち続けている。速く見つけないと大変なことになる」
ラスティカ「誰が……いったい何のために…」
その問いかけにムルの魂が言っていたことを思い出した
A「ムルの魂の欠片が言っていました。誰かが月を招こうとしたって。これは大きな魔方陣の一部だって」
シャイロック「＜大いなる厄災＞を招こうとした？」
ラスティカ「そのせいでこんな大被害が……あぁなんてことだ」
A「他にも……月の召喚術は不成立だった。別の意味をもつ秘技へと変容してしまったって」
シャイロック「別の意味をもつ秘技？一体どういう意味なんですか？」
A「それは分かりませんが」
A「トビカゲリが出ただろうとも言われました。双子なら何か知っているだろうって」
クロエ「10！！」
クロエの声が響いて私たちは顔を見合わせた
クロエ「9！！8！！」
ラスティカ「今は先に部屋を出ましょう。賢者様こちらへ」
A「はい！」
シャイロック「行きましょうムル。ムル？」
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佐倉紗南 - ドキドキしました!更新頑張ってぐださい！楽しみに待ってます! (8月14日 23時) (
レス) id: 15080ca098 (このIDを非表示/違反報告)
しらたま(プロフ) - Ricoさん» コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (8月14日 22時) (レス) id: 6b12ab85f0 (このIDを非表示/違反報告)
しらたま(プロフ) - 佐倉紗南さん» 更新しました！ぜひお読みください！ (8月14日 22時) (レス) id: 6b12ab85f0 (このIDを非表示/違反報告)
Rico(プロフ) - 最近、この作品を読みました。続きが気になるので、更新お待ちしています。 (8月14日 21時) (レス) @page49 id: 3a6a1a4cba (このIDを非表示/違反報告)
佐倉紗南 - はい!更新楽しみに待ってます! (8月14日 10時) (レス) id: 15080ca098 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたま | 作成日時：2023年6月17日 21時
