壊れかけの世界で愛される賢者【魔法使いの約束】

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次の日

カイン「おはようございます！賢者様！」

私はカインの声で起きた

A「おはようございます。ちょっと待ってください。身支度しますので」

カイン「そんなこと気にしなくていいのに。寝起きのままでも賢者様は素敵だ」

さらっとモテそうな台詞を……

さすがリアコ製造機

カイン「でもまぁ騎士のマナーだ。待ちましょう」

A「ありがとうございます」

カイン「ごゆっくり」

私は急いで準備をし扉を開けた

するとカインは不思議そうな顔をした

カイン「あれ？どこにいるんだ？」

そっか厄災の傷で見えないのか

私はカインの手をとり声をかけた

A「ここですよ！」

カイン「！賢者様急に出てこないでください。心臓に悪いです」

A「すみません。寝起き顔なので醜くても許してください」

カイン「そういうことじゃありません！笑顔が可愛くて……」

A「あ、ありがとうございます」

直球で褒められると照れるな

カイン「見えなかったのはこの片目のせいかもな」

カイン「一応言っておくぞ。オーエンには近づくな」

A「すみません。それは無理です」

オーエンと話したいし、

何より今度話しましょうって言ってしまったし

カイン「まぁそうだよな。賢者様はもう昨日気に入られているだろうからな」

カイン「大丈夫！何かあったら俺が守ってやる」

カイン「おっと敬語を忘れてました。すみません賢者様。よく叱られるんですけど」

A「敬語じゃなくていいですよ」

そっちの方が慣れてるし

カイン「そうか？助かるよ。礼儀作法は嫌いなんだ。俺のことも友人だと思ってくれ」

カイン「外を歩こう。散歩しながらあんたの頼み事を聞くよ」

A「え？」

カイン「スノウ様とホワイト様から聞いた」

そういえばゲームでもそうだっな

カイン「アーサー殿下に会いたいんだろう？元の世界に帰るために」

カインは寂しげに笑った

カイン「俺はあんたにこの世界にいて欲しいけどな」

昨日スノウとホワイトにも言われたな

私もここにいたいでも私は本当の賢者じゃないから

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