19 ページ20
そこに書かれていたのは前の賢者の闇だった
……………………………………………
助けられた回数137回
頼み事をした回数153回
助けた回数0回
俺は賢者でいていいのだろうか？
俺は間違って招かれた異世界人なのではないのか？
俺以外に賢者にふさわしい人がいたのではないか？
俺にはあいつらを救うことなんてできない……
絶対無理だ……
…………………………………………
これを見て改めて思う
私は招かれるべき賢者ではないのかもしれない
私の他にふさわしい人がいたのかもしれない
私が物語を知っているせいで変えてしまうせいで死んでしまう人がでるかもしれない……
スノウ「どうしたのじゃ？」
ホワイト「なにか悲しいことでも書いてあったか？」
A「え？」
スノウ「泣いておるぞ」
スノウに言われて私は自分が泣いていることを自覚した
なんで？
私はまだここに来て数時間しかたっていない……
思い入れもないはずなのに自分が助けられないかもと思ったら泣いてしまった
いやわかっているんだ
この数時間で私はこの世界の魔法使いの虜になってしまった
だから不甲斐ない自分が許せない
そして助けられないことが悲しい
私の私だけの行動で大好きな推しが死んでしまうかも知れない
スノウ「子供のように泣いておるな」
ホワイト「そなたが子供なら我らが大人になってやろう」
ホワイトがそう言うと二人は大人になった
スノウ「ほら賢者よ」
ホワイト「頭を撫でてやろうかのう」
私が泣くのが落ち着いて来たら二人は手をつないでくれた
スノウ「すまんの。賢者よ。我らは双子じゃ孤独をよく知らん」
ホワイト「心細いじゃろうと手をつないでみたもののそなたの孤独をようわかっておらんかった」
スノウ「かわいそうに……家に帰りたいじゃろう」
ホワイト「我らにも帰す方法はわからんのじゃ。すまんのう」
そうじゃないんです
私はこれから起こることが怖いんです
スノウ「そなたの心が落ち着くまでこうしておこう」
ホワイト「我らは双子じゃ孤独をよく知らん。じゃが互いを失ったときに初めて知った」
それから二人はホワイトがもう死んでいてスノウが魂を繋ぎ止めていることを説明してくれた
そしてそれぞれの後悔も話してくれた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 165人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しらたま(プロフ) - 空乃さん» コメントありがとうございます！自分でも文才のない作品だと思ってますがそう言ってもらえて嬉しいです！！ (2月4日 16時) (
レス) id: 6b12ab85f0 (このIDを非表示/違反報告)
空乃(プロフ) - コメント失礼します！まほやくにどハマりしてる私にとって最高の作品です！夢中で一気読みしてしまいました！ (2月4日 15時) (レス) id: 986b240cdf (このIDを非表示/違反報告)
しらたま(プロフ) - 優愛さん» コメントありがとうございます！年齢設定はお酒飲めなくて大人っぽい年齢がいいなと思って作りました。面白いと言って頂いてとても嬉しいです！今週中に続き更新しますね (6月9日 7時) (レス) id: 6b12ab85f0 (このIDを非表示/違反報告)
優愛 - とても面白いです！正直夢主の年齢は20代の方がいいなと思いましたが、面白くてあっという間に読み切りました。続きを楽しみにしていますね！ (6月8日 20時) (レス) id: ec33558521 (このIDを非表示/違反報告)
しらたま(プロフ) - コメントありがとうございます！ドキドキした報告嬉しいです！更新頑張りますね (5月22日 18時) (レス) id: 6b12ab85f0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しらたま | 作成日時：2023年5月1日 6時
