検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:436 hit

誤解 ページ4

『あの、ちょっと待ってもらっていいですか…』


おかしい。え?うん?ここは、ホテルじゃない?急に情報過多が起きている。脳からぷしゅー、と音が出てしまいそう。それに五条さん、(多分)怖い。


状況がいつまでも飲み込めない私に、なにか察したのか、五条さん?が殺気を消してくれた。


「お前、一般人?もしかして」


『うーん……はい。ここはホテルだと思って入ったんですけど。違うんですか』


「ここは廃墟。そんで俺が呪霊祓いに来たって訳。」


私がほんとにただの一般人だと分かったのか、彼は少し面倒くさそうにまくしたてた。まだ少し混乱しているけど、なんとなく分かった。ホテルだと思ったのも呪霊のせいだろう。知らんけど。


『分かりました。えっと、ありがとう、ございました?』


とりあえず早く休みたい私は、理解するのを辞めて、そそくさと退散しようとする。すると、彼は腕を掴んで止めてきた。いや、痛い痛い。


「いや待って、お前、見えるでしょ。なんなら術式も出てる。」


何者?術士じゃ無さそうだけど。と呟く彼。これは、言わないと離してくれないやつかなぁ。疲れてんだけど……


『話すと長くなるので、それでは!!』


そう言い捨ててダッシュで走り去る。後ろから彼の怒鳴り声が聞こえてきた気がするけど、いちいち構ってられない。私今日何キロ走るの…?


廃墟から飛び出し、近くの小さいホテルにチェックインをする。

あまりいい所では無いから、少し、いやかなり汚い部屋だったけど、まぁ良しとしよう。実家よりマシ。そう思い込もう。


フワフワの疲れきった頭では何も考えられなくて、布団にダイブして、私は深い眠りに着いた。遠くから聞こえてくる、ドアを叩く音に気づかないくらいには、深い深い、眠りに。










**
こっちもちょくちょく更新していきます!!よろです✌🏻‎

お知らせ(読まなくて可)→←出会い



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (2 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
10人がお気に入り
設定タグ:さしす組 , 五条悟 , 呪術廻戦
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:花音 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=yuna23567922  
作成日時:2024年1月31日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。