出会い ページ3
『はぁ、はぁ、はぁ、はぁっ』
ついに、ついについについに!!
逃げ切った。
あのめんどくさい親からも、堅苦しい家からも。やっと、呪いから解放されるのだ。今はただ、喜びしかなかった。
私は、Prologにあった通り、親から虐待まがいなことをされ続けた。呪術だって、叩き込まれた。そんなこと望んでないのに。
でも、もういい。これからは、普通の市民として平凡に過ごしていこう。心做しか足取りが軽い。
とりあえずもう寝よう。走りすぎて疲れた。
そう考えた私は、近くにあるホテルに入……ろうとした。なんだろう。嫌な予感がする。
『呪い……?』
煙に巻かれているようで、少し気持ち悪い。この気配は呪いだ。そこまで強くなさそうだから、なんとかなるかもしれない。疲弊しきっていた私は、一先ずホテルに入ることにした。
諸々の手続きをして、部屋に入った瞬間に感じる、違和感。やっぱり。私の勘は間違えていなかったみたい。
『やだなぁ……疲れたから寝たいんだよ』
大袈裟にため息をつくと、急にどーんという爆発音が少し遠くで聞こえた。何この漫画みたいな展開……
振り返ると呪霊の死骸と、高身長のイケメンがいた。うーんどっかの夢小説かな???
「あ……帳忘れてた」
『えっ』
意味分かんない。帳無しで払うなんて、万が一非術士に見られたらどうするんだ?
「あ、今見たのは秘密ってことで。」
気づいたら目の前にいたイケメンくんにそう言われた。なんか、見たことあるような…
『六眼……五条悟さん?』
ふと、小さい声でそう呟く。すると目の前のイケメンは大きく目を見開いた。
「……え?なんで知ってんの?」
『え?いや……あの、』
「…おい、早く答えろって。高専関係者?返答次第では殺すけど。」
いや、だからそんなことより!
『早く何とかしないと、一般のお客さんが』
「オマエ何言ってんの?」
いや、ん?なぜ理解できない……?私がおかしいの?
『他にも泊まりに来たお客さんがいるから、何とかしないとバレちゃいますよ……』
「いや、だからさ……」
イケメンくんは呆れたように肩をすくめる。
「なんの勘違いしてんのかわかんないけど、ここは別にホテルとかじゃないんだからさ。普通人なんて居ないわけ。分かる?」
『マ?』
**
作者です間違って公開してました恥ず!!!
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作者名:花音 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=yuna23567922
作成日時:2024年1月31日 23時