✧︎*。ななこ。✧︎*。 ページ9
『杏とは中学生の時から知り合いでね。あんまりクラスに馴染めてなかった私と仲良くしてくれたんだよ。』
杏「うんそうそう！！…………A、今は大丈夫なの？」
杏が私を見て心配してくれる。
杏には男性が苦手なこと、繊細気質であること、女性でも上手く話せないことがあることなどを少しだけ話したことがある。
それを覚えていて心配してくれたようだ。私は慌てて大丈夫だよ、と伝える。
それを見ていた司くんが、怪訝そうな顔で
「何の話だ？」
と聞いてくる。私は一瞬躊躇ったが、全部は話さなくていいと考え、簡単に省略して説明することにした。
杏が目で私が言おうか、と聞いてくる。私はかぶりを振って、話し出す。
『…えっとね、私、元々内気な性格だったんだけど、人見知りが、その、激しいタイプで。あんまり目とか見て話せない、んだよね。』
皆がこっちを見て、話を聞いてくれている。
『それとね、父が、少し乱暴、な人で。あっ、良い人なんだけどね。私が、それを極端に怖がっちゃってて、男の人が苦手になっちゃったんだ、』
『なんか、１回気にしたり、意識し出すと私、その、ずっと気にしちゃう、から。余計なこととか気になっちゃう、っていう感じ、、、です。』
少しばかりの沈黙。
それを破ったのは司くんだった。
「………ｯｯすまなかった！！A！！！！！」
今までの彼の声量の5倍はある勢いで謝ってくる。私がぽかんとしていると、事情を(何故か)知っている類くんが、
「きっと司くんは保健室で馴れ馴れしくしてしまったことに対して謝罪しているんじゃないかな、」
と言うから私は驚く。司くんは本当にどこからどこまでも優しくて律儀だ。
私は慌てて
『大丈夫だよ、！むしろ、話せて楽しかった、！』
だから気にしないで、と伝えると、司くんは小さい声でありがとう、と笑いかけてくれた。
「あ！！！私、もう帰らなきゃ！！Aちゃん、またね！！！」
帰る？と不思議に思ったが、よくよく考えたら彼女は宮女の制服を着ている。確かに時間的にも帰らなければまずいだろう。
と、そこまで思考をめぐらせて気づく。
『お弁当……食べきれなかったね。』
「「「あ」」」
すぐに皆どうしよう、とオロオロしだすから、面白くて笑ってしまう。
本当に、司くん達といる時は時の流れがすっごく早く感じてしまうな。
更新遅くなってしまってすみません！！新作も出す予定なので見て下されば嬉しいです✨
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＃うゆーな. - オリフラの件、気づいてくれてよかったです！更新楽しみにしてますねー！ (2月1日 20時) (
レス) id: eb74aaaf07 (このIDを非表示/違反報告)
＃うゆーな. - オリフラたっちゃってるのではずしといてくださいね！犯罪になっちゃうのでー！！ (2月1日 17時) (レス) id: eb74aaaf07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花音 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=yuna23567922
作成日時：2023年12月29日 1時
