✧︎*。にこ。✧︎*。 ページ4
──────────なんで私はこんななんだろ。
なんで皆と同じように出来ないんだろう。
なんで泣いてるんだろう。
人の視線ばっか気にして、話せなくて、なにかあればこんな感じですぐ泣く。
ぜんぜん辛くないのに。
………怖いんだ。
人間は、すぐ裏切る。
最低な動物だから。
そうやって自己嫌悪の渦に呑まれていると、ドアが開く音が微かに聞こえた。
先生が来た…話を聞いてもらえる…
『先生〜〜〜〜〜泣』
私は早く慰めて欲しい、という浅はかな思いで、その人影に勢いよく抱き着いた。
………ここで、もう大体の人が予想がついていることだろう。
「うぉｯ！？！？！？」
どう考えても先生ではない、男の人の声。
先生の甘い香りではなく、どこか爽やかな柑橘系の匂いが鼻をくすぐる。
(男の人……………………。)
ぞわっと悪寒が走る。
バッと離れて、その人の顔を見る。
その人は大きな2つの瞳をぱちぱち、と動かして、心底驚いた顔をしていた。彼は同じクラスの確か…天馬くん。
『……………………………あっ、えと、その、間違えました……』
恥ずかしさと、久しぶりにクラスメイトと話しているからか、恐怖が体を支配する。
「…………？あぁ、大丈夫だ、気にすることはない！！！！」
「お前こそ大丈夫か…？？」
その言葉を聞いて、一瞬、ほんの一瞬、泣きそうになる。
優しいなぁ、天馬くんは。
恐らく私の赤い目をみてそう言ってくれたのだろう。
心配される事に慣れていないわたしは、今すぐにでもこの優しい人に慰めて欲しい衝動に駆られた。
慌ててすぐに目をつぶって流れそうになる涙をぐっと堪えた。
『あっ、その、ぁ、実は感動するドラマを見てて、それで、、、、、、』
近くにあったスマホを取って、運良く流れてきたドラマをスマホで見せながら、少し早口で説明する。
私の言葉は少し言葉足らずだったが、天馬くんはそれだけで理解してくれたようだ。
「、、あぁ！！それならオレも見た事がある。確かにあれは感動した！！」
100点満点の笑顔を向けながら、聞いてもいないドラマのすごい所を説明してくれる。
なんだろう、この人と話しているとこっちまで笑顔になる。
『ふふっ、』
思わず笑を零してしまう。
久しぶりに、人と話して楽しいと思えた瞬間かもしれない。
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＃うゆーな. - オリフラの件、気づいてくれてよかったです！更新楽しみにしてますねー！ (2月1日 20時) (
レス) id: eb74aaaf07 (このIDを非表示/違反報告)
＃うゆーな. - オリフラたっちゃってるのではずしといてくださいね！犯罪になっちゃうのでー！！ (2月1日 17時) (レス) id: eb74aaaf07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花音 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=yuna23567922
作成日時：2023年12月29日 1時
