✧︎*。じゅうよんこ。✧︎*。 ページ19
『あ……外、もう明るくなってきてる…』
カーテンを少し開けて外を見ると、太陽が出始めている。時刻は午前4時。いつの間にそんな時間が経っていたのだろう。ただ無心に自室でぼーっとしていただけなのにな。
ふと、俯いていた顔を上げると、薄い光に照らされた、シワのないまっさらな制服が目に入る。
…学校、行きたくないな。声に出すことも無く、口の中でその言葉を噛み殺す。少し、息が苦しい。
別にいじめがある訳でもないし、友達がいない訳でもない。むしろここ最近で話していてすごく楽しくて優しい、自慢の友達…と言える人たちが増えたと自分でも思う。
…でも。どこかで人と関わることを恐れている自分もいて。これ以上仲良くなると、皆にも沢山の迷惑をかけてしまうことになる。
だって、私はまだ何も言えていない。家族のことも、自分のことも。何もかも。
みんなと話していると、私だけが黒く汚れているみたいで。罪悪感が胸を強く締め付ける、あの感覚。思い出すだけで息が苦しく感じた。
『休んじゃお、かな……』
誰に言う訳でも無く、ひとりごつ。
1階から物音が全くしないことから、兄はもう居ないのだろう。どうせ出張だとか言ってよく分からない女と夜まで遊び散らかすのだ。私は、関係ないし。
ベットの下に落ちていた携帯を取ってパスワードを打ち込むと、昨日起動していたゲームが目に飛び込んでくる。ちゃんとゲームを終われてなかったみたい。
スマホに映る学校の風景に何故かイラッとした私は、思わず衝動的にそのゲームのアイコンを長押しして、「アンインストール」という画面に指を強く押し当てた。
すぐに電話のアプリを開いても、何だか電話をする気にもなれなくて。虚しさと罪悪感でクラクラしながら、私はスマホを放り投げて目をつぶる。
『さいあく』
もうめんどくさいし電話もやーめた。ズル休みなんて久しぶり……と考えた所で、ふと気付く。そんなこと無い気が。
…きっと、司くんたちとここ数日色々あったから、時間が経っているように感じたんだ。そりゃ体も重くなるよね。もうなんか疲れたし。
でも休んだところで勉強する気にはなれないし、かと言ってゲームも消したし。とりあえず諦めて今日は一日中寝てやる。
そう意気込んだ私は、早々に布団に潜り込んで枕に顔を埋めた。
**
今年から中3……受験生です泣泣
しばらく更新が🐢🐢になると思いますが何卒見守ってくだせえー！！🙏🏻🙏🏻💧
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＃うゆーな. - オリフラの件、気づいてくれてよかったです！更新楽しみにしてますねー！ (2月1日 20時) (
レス) id: eb74aaaf07 (このIDを非表示/違反報告)
＃うゆーな. - オリフラたっちゃってるのではずしといてくださいね！犯罪になっちゃうのでー！！ (2月1日 17時) (レス) id: eb74aaaf07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花音 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=yuna23567922
作成日時：2023年12月29日 1時
