Brand New Heroine

#Episode01 ページ27

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_ _ _ _____部活を早退した帰り道。

完全に心身ともに疲れ切っていた私は、1人不安定な足取りで自宅へと向かう。




「………………。」




その途中で通る公園を見ては、道枝くんを思い出し、

オレンジ色に輝く夕日を見ては、大橋先輩を思い出し…。




「………………はぁ、」




もうすぐ家に着くという所まで来ているのに、さっきから幾度となくため息が止まらない。




「………。」




それにしても、この1週間のうちに、まさか6人から想いを告げられるなんて、誰が想像できただろう。

恋愛に不慣れな私にとっては、それがかなりのキャパオーバーで、既に私の心身はボロボロに崩れかかっていた。




「……………どうしよう」




今日なんて、部活中に倒れちゃったし…。

このままいくと、いずれ限界が来る。

そして、何もかもが嫌になって、自分を見失って、それで、それで、_____。




「………………っ」




……駄目だ、やっぱり。

誰か1人を選ぶなんて、私には出来ないよ…。

もう家の目の前という所で、思わず泣き出しそうになった私は必死に耐えて我慢した。

_______すると、




『………A？』




そんな時、隣の家から幼馴染の大ちゃんが出てくるのが見える。




『どうしたん、なんかあったん？』




大ちゃんの優しい声、心配そうな顔が、
今の私の心に突き刺さって、心を溶かして、




「………大ちゃんっ」




______思わず涙が溢れ出した。

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