#Episode03 ページ17
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『_____俺のボールが入ったら、A先輩は俺の言うことを聞く。』
『勿論、先輩が入れたら、俺が言うことを聞く。』
"じゃあ、まずは俺から" そう言って、深呼吸をした後、すごく集中した顔つきでボールを投げる長尾くん。
なにやら謎の緊張感に包まれている中、ボールは曲線を描いて彼の手から離れた。
普段は可愛らしい長尾くんなのに、彼はたまに男らしい一面を見せる時がある。
「………入った。長尾くんすごい!」
綺麗に入ったボールをみて、思わずそう褒めると、"今の見てました?"と、言わんばかりの満面の笑みを見せた。
「じゃあ……次、私ね?」
『あ、もうちょっと前でもいいっすよ』
「いいの?ありがと 笑」
かなりのハンデをもらって、私が投げたボールは奇跡的にゴールに入る。
バスケが苦手な私からしたら、奇跡のようなものだった。
「入った!」
『え〜まじかぁ。2人とも入るってゲームとしておもんないっすね笑』
「もう〜誉めてくれてもいいじゃん」
そう言って笑い合っていると、長尾くんが転がっていたボールをパスしながら、衝撃的な言葉を私に言う。
『A先輩、僕って恋愛対象ですか?』
「…………え」
さっきまでの賑やかな雰囲気とは一転、あまりにも衝撃的な一言に私は表情が固まってしまった。
『ほら、先輩いっつも僕のこと"可愛い"って言うじゃないですかぁ』
『それって、恋愛対象じゃないんかなって』
『僕はA先輩に、……1人の男として見てもらいたいんで』
______彼のニコって笑う笑顔、人懐っこい性格。
いつも可愛いなって思ってしまう。
でも、今みたいにたまに見せる真面目な表情とか、男らしい仕草、優しい気遣い。
そういうところを見ると、たまに惹きつけられる時があった。
『……はい、僕から先輩に聞いてほしいことは以上。』
『A先輩は?』
___________後輩 長尾謙杜
prince Pink _______________→←#Episode02
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るる - ちょ!ニヤニヤが止まらないです!こんな作品求めてた!最高です! (5月27日 20時) (レス) @page27 id: 88a7fca5d2 (このIDを非表示/違反報告)
27(プロフ) - めがねさん» コメント有難うございます!短編集ではありますが、全体として一体感が出るように、話の繋ぎには工夫したので、気づいていただけてとても嬉しいです^^今後とも宜しくお願いします! (2022年8月15日 2時) (レス) id: 095c327c42 (このIDを非表示/違反報告)
めがね - 話の始まり方、1話1話の繋ぎにちょっとした遊びがあってとても面白いです。 (2022年8月15日 1時) (レス) @page6 id: d88aa2443e (このIDを非表示/違反報告)
檸檬の妹(プロフ) - 27さん» 返信ありがとうございます!絶対に見ます! (2022年8月9日 8時) (レス) id: 1fb600e1a2 (このIDを非表示/違反報告)
27(プロフ) - 檸檬の妹さん» コメントありがとうございます!読んでいただけるだけでも有り難いのに、感想を頂けてとても嬉しいです(;_;)更新したので、引き続き楽しんでいただければ幸いです! (2022年8月9日 5時) (レス) id: 095c327c42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:27 | 作成日時:2022年8月6日 15時