めげないロミオくん (ページ5)

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#05 ページ5

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女子生徒「みっちーと謙杜また同じクラスなんや」

謙「そうや？俺ら仲良しやからなっ」

『ちょと、やめろや笑』

______3年4組。

そう書かれたプレートが見えて、教室に入ると、

なにやら騒がしい声が聞こえる。

女子生徒「みっちー、同じクラスの記念に写真撮ろー？」

男女関係なく仲良さそうな、その集団の声。

『ええで、撮ろ撮ろ』

そして、その集団の中心にいる人物が

" みっちー "という愛称で呼ばれている。

ふとどんな人かと気になって見てみると、

その人は校門前で肩がぶつかった

あの背の高い人のようだった。

「………………、」

さっきは顔があまり見えなかったが、

いま少し見ただけでも容姿端麗なことがすぐ分かる。

色白で鼻が高くて、目が綺麗で。

まるで絵本の中に出てくる童話の王子様が

そのまま飛び出したような顔をしていた。

満面の笑みでみんなの輪いる彼は、

やっぱりキラキラしていて、青春を感じる。

そんな彼を、不思議と見てしまっていた私は、

『……………あ。』

運悪く、彼と目が合ってしまう。