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#38 ページ38

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彼の頭の中はさっぱりわからないけど、

とりあえず楽しそうなことだけは見てとれた。




「…………」




なんだ、勝手に心配して損をしたな。




そう思いながら、その幸せそうな顔を

思わずそのまま見つめてしまっていた、




______そのわずか数秒の間。




『ﾊｯ…………』




お互いが驚いた顔をして、

バッチリ目が合ってしまう私達。




しまった、と言わんばかりに道枝くんが顔を手で隠し、

なんだか2人の間に気まずい空気が流れた。




そして、その終止符を打つかのように、

タイミングよくチャイムが鳴りだしたのであった。

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作者名：27 | 作成日時：2022年1月1日 6時

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