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#36 道枝side ページ36
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もくもくと弁当を食べていると、
気づけば橘さんも食べていて、
一緒に弁当食べる仲ってなんか嬉しかった。
『うまっ！』
『長尾と食うよりうまい！』
"なんでやーーーー"って長尾の叫び声が
今にも聞こえてきそうやけど。
橘さんのこと走って探し回ったからかな？
知らんけど美味しすぎて、
口いっぱいにご飯をかき込んだ。
「………ﾌﾌｯ」
そしたら、橘さん、なんでか笑った。
______初めて見たかも。
橘さんの笑うとこ。
『………！』
急いでパンパンに詰め込んだご飯を飲み込む。
急ぎすぎてちょっと詰まりそうになりながらも、
『…………笑った！』
この感動を言葉で発した。
「え？」
不思議そうにこっちを見る橘さんを置いて、
俺は1人で幸福感に浸ってる。
橘さんって笑ったら最高に可愛い。
『…………あ、飛行機！』
弛んでる顔を見られたくなくて、
澄み渡る青空を指差した。
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作者名：27 | 作成日時：2022年1月1日 6時
