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#35 道枝side ページ35
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そこまで大きくないベンチに2人で座ると、
かなり至近距離になって肩が当たる。
そんなこと考えてんの俺だけかな。
そう思いチラッと彼女の方を見ると、
橘さんも動揺してるのか目をパチパチさせていた。
「………」
それにしてもええ天気、ええ景色。
東校舎の裏なんて滅多に誰も来いひんし、
俺もあんま来たことないから新鮮やった。
『いつもここで食べとるん？』
持っていたコンビニ袋から
今朝買った"唐揚げ特盛弁当"を持ち上げる。
「……うん」
俺がここに来てから初めて声を発した彼女は、
俺の弁当を見て目を丸くしていて、
デカすぎて引いてるって感じやった。
『へー、いただきます！』
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作者名：27 | 作成日時：2022年1月1日 6時
