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#22 道枝side ページ22
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道枝side
「……じゃあね、」
俺が貸してたシャーペンをそそくさと渡すと、
彼女はこの場を逃げるように去った。
しかも、
『え、ちょっと…！』
勘違いじゃなければ、
少し涙目になっているように見えた。
何かあったんかな。
俺がなんかした記憶もないし。
けど、橘さんと楓がさっき話していた雰囲気は、
あまり良い雰囲気ではなかったことだけが分かる。
「………」
不思議に思っていると、ふと手にあるシャーペンに目がいった。
『あ、………』
そっか、これ。
楓から貰ったシャーペンやったっけ。
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作者名：27 | 作成日時：2022年1月1日 6時
