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#17 ページ17
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_____今日すべての授業が終わった。
道枝くんは気を利かせて、
" 帰りまでシャーペンは持ってていい "
と言ってくれていたが、
その下校時刻になってしまった今、
私はシャーペンを返すため、彼を探す。
「…………あれ、」
しかし、一向に彼の姿は見当たらず、
彼の名前を呼ぶ声も聞こえない。
鞄はまだあるのに、どこに行ってしまったのだろう。
手の中にシャーペンを握りながら、
しばらく教室をウロウロしていると、
楓「転校生の子やんね？」
可愛いらしい女の子が私に話しかけてきた。
「……うん、」
その子はツインテールがよく似合う
今どきの女子という感じで、
楓「何か探してるん？」
と、親切そうに尋ねてくる、優しい子のようだった。
「あ、うん。ちょっと……」
でも、なんとなく" 道枝くん " とは、
すぐに言い出しづらい。
「…………。」
言葉が出なくなり、つい黙り込んでしまった。
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作者名：27 | 作成日時：2022年1月1日 6時
