幽霊の見える小学生になった件7th

件名:追跡劇の率役者20 ページ38

あらすじ:奴らがカフェに！

「こんなわかりやすいところにいる訳ないっつーの！」

「念の為だよ……」

「や、奴らがカフェに……！」

すぐに赤井がキャメルを窘めた。

「退路は確保出来ているか？」

キャメルが肯定すると赤井はすぐに立ち去るよう言った。

「スカウトスーツは建物内だと逆に目立つ！早く立ち去れ。」

キャメルが赤井の指示通りに去ろうとしたその時だった。

「しかしRumの旦那にも驚くぜ。いきなり会話に入ってきて俺たちに指示を出してそれがズバズバ的中してんだからなぁ。」

すると一緒にFBIを探していたキャンティが反応した。

「旦那ってアンタRumの顔見たことあんのかい？」

"Rum"

その言葉にキャメルは反応した。

「イメージだよ、大男だとか女のような男とか老人とか義眼とか噂されてるが、ジンの兄貴が言うには確かなのは義眼だけであとはほぼ護身の為にRum本人が流したブラフらしいよ。」

「じゃあジンはRumに会ったことがたるんだねぇ。」

キャンティがそう言うとウォッカは何処か自慢げな顔をした。

「ああ。どこで何をやってるのかも知ってるって。」

「へぇ〜？Rumはどこでなにやってんのさ？」

キャンティがウォッカに聞いた途端に赤井から無線がキャメルのインカムに流れた

「キャメル移動したか？」

「いや、今ちょっと……」

キャメルは話に気を取られていた。

「そいつは聞かされてねぇが、ジンの兄貴が言ってたぜ。顔を変えてふざけた名前を名乗ってるって。」

気に取られていたから気づかなかった。

「(ふざけた名前……？)」

自分が麻袋をゲットする為に中身を抜いたそのコーヒー豆を。

パキｯ……

そのちょっとした音で2人は人がいることに気づく。

「「！？」」

「(しまっ……)」

「野郎！！」

だん！ダン！

キャンティとウォッカはすかさず銃を撃ったが、キャメルは上手く交し、裏口から逃げた。

「ちっ！裏口から逃げやがった！」

「逃がすか！」

ウォッカは追いかけようとしたが、キャメルがばらまいたコーヒー豆に滑って転んでしまったのだった。

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