幽霊の見える小学生になった件7th

ゆるっとふわっと幽小！ ページ36

『……手は抜かないからね。』

「勝負事に手は抜かないよ。」

私と安室さんは不敵に笑う。

いや、マジで負けたくない。

知らんけど私安室さんよりかはチェス経験者だよ。

知らんけど！！

『……全然決着つかないね。』

「……そうだね。」

私も安室さんもあとちょっとってところだ。

キングをチェックメイトするだけなのに……！

なんでこうも心的な距離あるんだ？？？

持ち時間も私と安室さんの差は1秒ぐらいしかない。

……先攻の方が有利だな、この勝負。

生憎私は後攻。

まっじで運が悪い。

「……この勝負貰った。」

『ならば逃げるだけ！』

近くにいる駒はルーク。

ルークは縦横に進めても斜めにはいけない。

それに対してキングは斜めもいける。

ルークがキングの元に行くには2アクションいるはずだ。

ならばそれをしてる間に私がチェックメイトだ！

「……！」

どうよ！

「でも、忘れてないか？」

……え？

「クイーンの存在を。」

…嘘だろ。

ちょうど安室さんのクイーンの右斜めに私のキングがいる。

「クイーンは縦横斜め何マスでも進めるんだ。」

……悔しい！！！！

「チェックメイト。」

『ぅー。勝てる！って思ったのになぁ。』

「Aはなんかパターンがあるんだよ。」

安室さんは肘を着いてそういった。

『パターン？』

「そう。まるで機械のようにね。そのパターンから対策を出せるってわけさ。」

わかりやすいってことすか！？

うーん、癖なのかもなぁ。

『次は負けないからね。』

「望むところさ。」

私たちは微笑みあうのだった。

作者です。なんかお久しぶりです。元気です。部活が忙しく、投稿を少しお休みさせていただいてました。
これからもそんなことがあるかもしれませんがご容赦ください。

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