幽霊の見える小学生になった件7th

件名:追跡劇の率役者16 ページ33

「どの段も大きいレンガと小さいレンガが一つおきに並んでいて……」

「だったらそこは第１海堡でも第2海堡でもなく……海猿島ですね！」

《なんというか流石だな。》

こんなことわかる人の方がいないよ。

知識もいるし、何より東京湾 レンガ 積み方で出せるのはもうグー○ル先生なんよ。

「さて……誰を迎えに行かせるとするかな……」

そうジェームズが悩んでいる時赤井さんが名乗り出た。

「私が行きましょう！」

「でも赤井君。もしも君の姿を組織に見られたら……」

「勿論……この顔で！」

そういった赤井さんはいつの間にか昴さんになっていた。

「雨や風に強い防水加工になってまーす！」

《なんかもうなんでもありだな。》

人のこと言えないけど分かるわ、それ。

「いつもより男前にしといたから！」

「ありがとうございます！」

元々超男前だけどね……！！

「じゃあ秀が迎えに行くからそれまでそこで……」

「了解しま……ヘックション！」

キャメルは言い終わる前にくしゃみをした。

『大丈夫？』

私が聞くと安心させるようにキャメルは言った。

「大丈夫だよ。ただふくがずぶぬれなので……でもまぁ歩いてりゃそのうち乾……」

「ダメだ！！濡れた服はすぐに脱がないとどんどん体温を奪われる！海猿島ならキャンプ場があるからまずはそこへ向かって！なにか火を起こせる物で焚き火を作って暖を取らないとやばいよ！」

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