幽霊の見える小学生になった件7th

件名:追跡劇の率役者14 ページ31

あらすじ:とりま空気吸って☆

コナンくんが声を上げる。

「だったらそのままシートベルトを外してそのまま浮かんで、車の天井に溜まった空気を吸い続けて！！」

すると戸惑ったキャメルの声が返ってきた。

「そ、そんなことをしたらいずれ空気がなくなって……ｱﾌﾟｯ」

「空気の残りが20センチぐらいになるまでだから……」

すると赤井さんもそうするように言った。

「あ、いや……20センチはもうとっくに切って……あ、赤……しゃ……」

するとすぐにGOサインが出る。

「よしキャメル！天井に溜まった空気を一気に吸い込んで、車のドアを開けて脱出しろ！」

スゥゥゥと吸う音が聞こえた。

こちらに届くのは水の音。

多分無事だな。……たぶん。(

《Aちゃん、キャメルさん無事に出れたみたい。》

それにしても幽霊同士テレパシーできるの強すぎん？

主人公交代しそうな勢いじゃん。

「恐らく奴らはまだ見張っている。出来るだけ車から離れて水面から顔を出すんだぞ。」

少しするとぷはっと言う音が聞こえた。

「今海ボタルの下をくぐって南側に出ました。」

するとジョディ先生は安堵したような顔した。

「よし！そのまま岸にたどり着くまで泳ぎ続けろ！」

「了解！」

「でも何で急にドアが開いたの？」

有希子さんが不思議そうな顔しながらいった。

「車内が水で1杯になり外側と内側の圧力が同じになれば楽に開くんだよ！」

優作さんの模範解答すぎてむしろ凄いわ。

「だが、組織が包囲してる中で彼を救出するのは至難の業……」

ジェームズが少し悔しそうにいった。

「ええ……」

赤井さんが肯定した。

「やはり優作さんの意見を聞いてから動くべきだった……」

すると優作さんは否定した。

「いえら訓令式とヘボン式。私が事前に気づけたかどうか……しかし向こうにはそれを瞬時に見抜いた誰かがいるという事……どうやら我々は組織のことを少々甘くみていたようですね……」

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