二百六十九件目 ページ3
NOside
『私は……いや君のお父さんはリシ、君に復讐をして欲しいといつ言ったんだ?』
「……。父さんは復讐を望んでないだろう。だけど!父さんの無念はどうやってはらせばいいんだ?これ以外のいい方法はあるのか?!」
その瞳は苦しそうだ。
『……君のお父さんは復讐をしても帰ってくるのは喪失感しかないといつか言った気がするのだが。』
Aは静かにリシに言い聞かせるように言った。
『きっと君のお父さんはそれを危惧していたからこそ、あの世に逝けなかったと思うぞ。』
「どういう、意味、なの?」
リシは顔をゆっくりあげた。
『さぁな。……警察にお世話になったら真っ当なことするんだぞ。』
Aはわしゃわしゃとリシの頭を撫でた。
「……?」
撫でられたリシはまじまじとAを見た。
「……!」
何故かその時リシにはAが父に見えた。
ツゥーと涙が頬を伝った。
「Aちゃん?」
コナンは驚いたようにAの肩に手をかけた。
『死者に口なし、だよ。名探偵くん。』
Aは笑った。
その笑みは嘲笑っているようだった。
その笑みは一体誰に向けたものだったのか。
その笑みの理由が分からないままAの瞳の赤みはどんどん消えていって元の色素に戻った。
「……Aちゃん?」
『ハァ……ハァ……!』
コナンがリシをチラリとみた後Aを見るとAは過呼吸になっていた。
へたへたとAはそこに座り込む。
「どうかしたの?!」
「Aこんな所にいたのか!」
コナンと安室の声が重なった。
『ごめ、アーサーくん。な、なんでもない。』
その顔はなんでもないという顔では無い。
顔が青い。
先程のAと全然違った。
コナンは確かに違和感を覚えた。
違和感を覚えたが、何が起こったのか全く分からなかった。
彼女を何が襲ったというのだろうか。
作者です。幽小1から使いたかった設定がとうとう生きました。
Aさん全然バケモンに近づいてくれないから……
ちなみに原理は警察学校組です。これまでにもAの体を借りる、乗っ取るシーンがあったと思います。
奴らに出来て化け物が出来ないはずがないということです。
次はAの身に何があったのかです。よろしくお願いいたします。
332人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
チョコミント(プロフ) - 露里唄さん» コメントありがとうございます。これで腹筋が鍛えられますね(?)それにしても夢主しか見えないので生き地獄でしかありませんね😂 (2023年2月11日 9時) (レス) @page44 id: 5f4119665c (このIDを非表示/違反報告)
露里唄(プロフ) - 更新お疲れ様です。同期組のボケ、ツッコミ、合いの手……面白くって腹筋が痛いですwww見えない人達の前だから反応出来ない夢主ちゃん大変ですね😂 (2023年2月10日 21時) (レス) @page44 id: ed5a0d137f (このIDを非表示/違反報告)
チョコミント(プロフ) - 露里唄さん» お気遣いありがとうございます。(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)楽しみにしていただけるなんて光栄です。寒暖差が激しいので露里唄様もお気をつけください。 (2023年2月10日 12時) (レス) id: 5f4119665c (このIDを非表示/違反報告)
露里唄(プロフ) - 更新有難うございます。赤井さんが夢主ちゃんとスコッチの関係を探る回、どんな話になるか想像が出来なくて楽しみです。体調にはお気を付け下さい。 (2023年2月9日 21時) (レス) @page43 id: ed5a0d137f (このIDを非表示/違反報告)
チョコミント(プロフ) - 鈴桜(元シオン)さん» コメントいつもありがとうございます!夢主にはせっかくなので活躍してもらおうとおもいます!! (2023年2月8日 8時) (レス) id: 5f4119665c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:チョコミントゼリー | 作成日時:2023年1月10日 19時