MISS YOU 2【與真司郎】 (ページ3)

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過去(與真司郎side) ページ3

あのあと日高とわかれて

リハの会場に先に来た

緊張してんねん。

歌詞間違えたらどうしよとか

踊り間違えたらどうしよとか

扉を開けて中に入ろうとしたらドアの前に誰かがいて
ぶつかってしまった

『あ、スイマセン…ってAか』

貴｢Aかってなに!?ほんとにもう｣

ぶつかった人はAで、

さっき日高と話していたことを思い出して顔が赤くなった

貴｢えっ、真司郎…大丈夫？｣

『大丈夫やわ！見んなや！』

顔を片手で隠したらAが不思議がって

貴｢変なの｣

後ろで手をくんでそう言い笑うA

あかんわ…俺もたへんかも。

『てか、Aなんでいるん』

話をわざとまぎらわした

貴｢あー、ちょっと緊張しちゃってさ｣

えへへって笑って頭をかく顔にはいつものAの強気は感じられなかった

『大丈夫なん…』

貴｢大丈夫大丈夫！本番ではもうばしっとね、やるよ、！｣

そういってスタスタと先に行ってしまった

なんか、おかしい

いつもAやない

緊張するのはよくある事だけど

異常なぐらい誤魔化すし、

先にいったAはメインステージに立っていた

おれはAの隣にいった

貴｢わっ!!｣

『うわっ』

貴｢びっくりしたじゃんか!!!｣

『こっちのセリフやわアホ！』

目を真ん丸にして怒ってくる、

いや普通驚かんやろ、

本気でおかしい…

『なぁ、A、どうしたん』

今日おかしい、

って問い詰める俺の目を

まったく見ようとしない

Aの両肩を両手でつかむ

『なんかあったんやろ。言え。』

俺の圧に負けたのかはぁとため息をついて

今度は俺の目を見た

貴｢じつは…＿＿＿＿｣