▽言葉の裏/瑠璃川幸 ページ8
「･･･見た目に反して不器用だよね」
『グサッと突き刺さる言葉を躊躇なく･･･！』
幸くんと私の2人で黙々と衣装作りを進めていたが、不器用な私は針で指を刺してしまった。
不器用なんて重々承知だよっ！！
「Aは手伝ってるつもりなんだろうけど、迷惑かけることの方が多いよね」
『もうやめて、私のメンタルズタボロ！』
「はい、出来たよ」
幸くんの容赦ない言葉に落ち込んでいると、指の手当てが終わる。
『ありがとう！』
「アンタ立ち上がり早いね」
『だってほら！
まだまだ衣装あるし
いちいち凹んでたら私、絶対1日中凹んでるの目に見えてるし！』
頑張らなきゃ、と自分に喝を入れ衣装に伸ばした手を掴まれる。
「アンタ馬鹿でしょ」
『またも辛辣！』
なんで、と首を傾げる私に大きな溜め息をつく幸くん。
･･･溜め息って、なんかグサッてくるね。グサって。
「怪我したのに手伝わせるわけにいかないでしょ」
『いやいや、これくらい大丈夫だよ！』
「ダメ」
『まだこんなにあるのに、幸くん1人じゃ終わらないよ！？』
「違う人呼ぶから大丈夫」
『えー･･･。』
なぜか強制的に手伝いを辞めさせたいらしい幸くん。
私、一応お手伝いって役職なんですけど･･･。
「っだから！
心配してんの、分かってよ」
『っ、しんぱい･･･。』
頬を真っ赤に染めた幸くんがそう言ってから、視線を衣装に移した。
オウム返しのように呟くと、その言葉に嬉しくなり自然と頬が緩む。
『じゃあ、お言葉に甘えようかな』
「ん」
『ありがとうね』
「っ、」
かなり恥ずかしかったのか、まだ頬の赤みが引いていない幸くんに感謝を述べて部屋を出た。
「あんなの、狡いでしょ」
彼がそう呟いてた事なんて、知らなかった。
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R1(プロフ) - いつも楽しく読んではひとり変な舞を踊っております。そこで十座くんで帰りが遅くて心配されるというシチュエーションをお願いしたいです！お時間があれば書いていただけると嬉しいです！ (2022年6月9日 21時) (
レス) id: f12a74fee1 (このIDを非表示/違反報告)
零音(プロフ) - 初さん» 初めまして。誤字報告ありがとうございます、そして気付かずにすみませんでした...。これからも更新頑張っていくので不束者ですがよろしくお願いします！ (2022年4月17日 23時) (レス) @page45 id: c4adadee4d (このIDを非表示/違反報告)
初(プロフ) - 初めまして、お話素敵でした！卯月さんではなく卯木さんですので誤字報告させて頂きました。 (2022年4月17日 20時) (レス) @page45 id: 14241c496e (このIDを非表示/違反報告)
零音(プロフ) - さらさん» 喜んでいただけたようで良かったです！こちらこそありがとうございました！！ (2022年3月21日 20時) (レス) @page44 id: c4adadee4d (このIDを非表示/違反報告)
さら - お話最高でした！！書いてくださりありがとうございます！！綴くん格好よかったです！！本当にありがとうございました！！ (2022年3月20日 23時) (レス) @page44 id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零音 | 作成日時：2017年2月24日 16時
