▽さんかく探し/斑鳩三角 ページ40
「Aだ〜」
『っ！？びっ、くりしたぁ〜』
「えっへへ〜」
『ご機嫌だねぇ、三角くん』
いづみさんにお使いを頼まれたその帰り。
立ち寄った公園で、はしゃぎ回る子ども達を微笑ましく見ていれば、いつの間にか後ろにいたらしい三角くんに抱き着かれ、不意をつかれた私は大袈裟に肩を揺らした。
って待って、正面に向き合ってからわかったけどなんで三角くんそんなに泥まみれなの！？
「あのね〜、猫さんがさんかく見つけたって教えてくれたの〜！」
『･･･あ、そうなの？』
「うん、これ！」
少し思考が追いつかなかったが、三角くんが満面の笑みを零しながら見つけたさんかくを見せてくるからまぁいいか、なんて。
三角くんに限らずだけど、劇団のみんなの笑顔好きだから、基本なんでも許しちゃう所あるんだよなぁ。
『良かったね、三角くん！』
「うん！
あ、Aも一緒に探す〜？」
『私も？』
「そ〜！Aもさんかくだから、きっとさんかく探し上手だね！！」
『･･･んん〜？？』
ごめん三角くん、何を言ってるのか分からない。あ、褒められてるっぽいのは分かります。
ハテナで埋め尽くされた頭だったが、キラキラした瞳で覗きこまれれば無視することが出来るはずもなく、三角くんとさんかく探しが始まる。
「やっぱりAはさんかく見つけるのが上手だね！」
『お、お褒め頂き光栄です！』
さんかく探しが終わったのは1時間後のことだった。ただひたすら、三角くんとさんかく探しに没頭していたらしい。
『ああ〜、疲れた！』
「た〜のしかったぁ！」
これが体力の差か･･･。誰かとランニングでもしようかな。丞さん以外で。あの人のスピードに着いていくのは無理。
頭の片隅でそんなことを考えていれば、三角くんに抱きつかれる。
「A〜さんかく探し手伝ってくれてありがとう！Aだーいすきっ！」
『っみ、すみくん』
三角くんのことだから他意がないことは分かっているが、これがは無反応でいれるはずがない。
けど、ここ公園！さすがに周りが微笑ましく見てくるから恥ずかしいって三角くん！！
『あっ、じゃあ最後にさんかくのクレープでも食べて帰ろうか･･･！』
「っいいの！わーい！！」
視線の先に見えたクレープ屋さんを指差せば、三角くんはそちらへ駆けて行った。
･･･いきなり抱き着かれたら反応できないし心臓うるさいから、やめていただきたい。
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R1(プロフ) - いつも楽しく読んではひとり変な舞を踊っております。そこで十座くんで帰りが遅くて心配されるというシチュエーションをお願いしたいです！お時間があれば書いていただけると嬉しいです！ (2022年6月9日 21時) (
レス) id: f12a74fee1 (このIDを非表示/違反報告)
零音(プロフ) - 初さん» 初めまして。誤字報告ありがとうございます、そして気付かずにすみませんでした...。これからも更新頑張っていくので不束者ですがよろしくお願いします！ (2022年4月17日 23時) (レス) @page45 id: c4adadee4d (このIDを非表示/違反報告)
初(プロフ) - 初めまして、お話素敵でした！卯月さんではなく卯木さんですので誤字報告させて頂きました。 (2022年4月17日 20時) (レス) @page45 id: 14241c496e (このIDを非表示/違反報告)
零音(プロフ) - さらさん» 喜んでいただけたようで良かったです！こちらこそありがとうございました！！ (2022年3月21日 20時) (レス) @page44 id: c4adadee4d (このIDを非表示/違反報告)
さら - お話最高でした！！書いてくださりありがとうございます！！綴くん格好よかったです！！本当にありがとうございました！！ (2022年3月20日 23時) (レス) @page44 id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零音 | 作成日時：2017年2月24日 16時
