非日常？？Part2 (ページ37)

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非日常87日目ページ37

「偶然じゃないから～…」

どんどんライブが流れてって、もう終盤

私の家にいた7人はまるで別人のように

それはそれは綺麗に

踊って歌う

あの天使ジミンがあんなセクシーな顔するなんて…

あのホビホビうるさい人があんなにキレキレに踊るなんて

もの壊してしゅんとしてたあのキムナムジュンがあんなにラップが上手いなんて

だるそうなミンユンギかちゃんと立ってるよ…

いっつもくっついてくる四次元なライオンまであんな低音ボイスなんて…

大きい肩を震わせてカラカラ笑うキムソクジンまであんな表情を？

しばらくギャップに驚いてぼーっとしていた私

だけど、フラフラと7人を行ったり来たりしていた私の視線は、ある人の前で止まる

「チョンジョングク…」

キラキラと笑いながら楽しそうに踊る彼

私には彼が1番輝いて見えた

そこからはもう釘付けで、キムテヒョンが私たちの近くまで来てることなんて気付かずに

TH「……！？」

私に気づいて驚いたのか一瞬自分のところの歌詞を忘れたキムテヒョン

と、それに気づかない私

それを見ていたサナが、

SN「ちょっとA！テテがこっち見てる！」

「ん？…あ……」

サナの視線を辿ると、確かにそこには、不思議そうに、でも嬉しそうに顔を綻ばせたキムテヒョン

TH「みんなあいしてる～！！」

と、バッチリこっちを見ながらハートを飛ばす彼

そういうとこ、何ヶ月か経っても全然変わってないのね……

RM「ありがとうごじゃいました～！！」

そして、彼らの挨拶を最後にライブは終わった。

これがBTS

これが世界中を虜にした7人

楽しかった。でも、新しい彼らを知るとともに、もう本当にあのころと同じように話したりすることは無いんだろうなと突き放されたような気もした

また来てねって言おうと意気込んできたのに、そんな意志は簡単に粉々にちった

SN「いやぁ…楽しかったねぇ！…って、あんたなんで泣いてるの…」

「う…う……うぅ…ざぁな”ぁ～…」

SN「ちょっと鼻水つけないで」

やっぱりどうしようもなく悲しい