twenty-one ページ21
「えぇ…そーなん？帰ってまうん？せっかく会えたのに」
『ごめんね章ちゃん』
「ううん、ええよ！ほなまたご飯でも行こーや！」
心の底から楽しみにしてるようなヤスの笑顔と反対にさやかさんの貼り付けた笑顔が少し曇った
それに気づいたAも、強ばらせる
まぁそら奥さんの前で女のコとご飯行く約束もどうかと思うけど、さやかさんもそこまで顔に出さんでもええやろ
今こん中で1番気まづい立ち位置にいるのAやない？
それなのにさらに居づらくさせるん？
ちらりとこちらを見る目と目が合う
いつもの悪戯な目はなくて
まるで助けて、とでも言っているよう
とりあえずAの手を引い店を出た
お互い何も言わない
いや、言えない、のか
色々聞きたいことあんねんけど
Aから言い出そうとせんのを無理やり聞くつもりは無い
「A」
『…』
「俺、腹減ってもうたわ」
『……大倉』
「ん？」
『……私も、減ってもうた』
「さっきお腹いっぱい言うてたやん！」
『いやー、やっぱお寿司とか堅苦しいとこ行くとお腹も小さなるもんやな！』
お腹に手を当ててヘラりと笑う君と錦戸サンのことをすっかり忘れて歩いてeightに向かう
その笑顔が無理して作ってるもんなのが分かってまう
Aに惚れてないやつから見たら、ほんとに笑ってるように見えるんとちゃうかな
上手いねんもん、こいつの嘘笑い
「すーばーるーくん！」
『すーばーるーくんっ！』
「『来たでー』」
すばるくんが一瞬固まる
けどすぐ動きだして
「うるさい。いつもの席空いてる」
って眠そうに言うた
タラコスパゲッティを頼む
ヤスの話には触れんで、最近の出来事を話しとる時に、ふと違和感に気づく
ペースが速い
いつもの2倍くらいの速さで酒を飲んでくA
「お前、今日速いやん。途中ちゃんと水はさめよ」
『…ぅうん』
「…まじか、お前もうデロンデロンになる寸前やん」
『…そーぉ？』
「もう飲むのやめって！」
『嫌やぁ〜！返してぇ！Aのジンくん〜！』
「お前は水飲んどけ！」ﾄﾞﾝｯ!
水を勢いよくAの前に置くと、Aはムスッとふくれっ面になって
『もうええ。もうすばるなんて嫌いや』
って突っ伏して
『……』zzZ
寝た
「完璧に落ちたな…」
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しろ(プロフ) - スマホの画面の前で百面相してます((、とっっても面白いです！！！更新楽しみにしてます！！！久々に胸がギューってなる感覚に襲われてます！！！！ありがとうございます！！！！！ (2019年8月4日 1時) (
レス) id: 2553ba5fcd (このIDを非表示/違反報告)
応援人(プロフ) - おおお！！面白い方向に向かっている！！頑張ってください！ (2019年6月1日 22時) (レス) id: 88d2144e7b (このIDを非表示/違反報告)
碧結(プロフ) - 応援人さん» コメントありがとうございます！！面白いと言われるとなんだか照れくさいですね笑 これからも楽しんで貰えるよう頑張ります！！よろしくお願いしますm(_ _)m (2019年5月26日 0時) (レス) id: e413d80d5c (このIDを非表示/違反報告)
応援人(プロフ) - 面白いです！わたしは基本的に自分の名前が出てくる小説は読まない派だったけれど、この小説…どんどん進みます！面白い！面白い！面白いです（大事なことなので3回言いました） (2019年5月25日 18時) (レス) id: 88d2144e7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧結 | 作成日時：2019年5月21日 12時
