序の回 36 ページ36
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「なぁなぁなんて？」
電話を切った青年にもう一人の青年は訪ねる。
青年はコンビニで買ったお握りを乱暴に渡し答えた。
「もうすぐ着く。答え、決まったらしいで」
「なんて言うんやろな」
「さぁ。どっちにしろいつかは消すけど」
腕を組み壁に凭れる青年。
貰ったお握りを一口含んだ青年は、そっと口を開いた。
「それって、俺も...？」
「当たり前や。勿論俺も。
心配すな。死ぬときは一緒や」
「それなら安心やわ」
「何が安心やねん」
ふっと笑った青年は寂しげに瞼を閉じた。
「やりたいことも出来ひん、仲間も捨てなアカン、罪もない人達を殺さなアカン。
そんな人生まっぴらごめんや」
「じゃあ来世ではﾌﾂｳの人間に産まれるといいね」
「元々はﾌﾂｳやったんや。こんな力...」
望んで得た力でなくても、それを受け入れ歩かなければならない。
それがどんなに辛く過酷な道でも。
自分の掌をじっと見つめる青年は、そんなことを考えていた。
もう一人の青年はそんな青年を見ながら、全く別の罪を感じつつお握りを頬張っている。
「悪い、待たせたね」
エンジン音が聞こえ、廃工場の扉が開けられた。
逆光で見えにくいが、声を聴いただけで二人は誰か認識出来た。
「待ちくたびれたわ、ホンマ」
「悪い、悪い。道混んでたんだよ」
廃工場の扉を閉める直前にタクシーがUターンしたのを確認した二宮。
扉を閉め青年二人を見据えた。
「待たせちゃったね、すばる、大倉」
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気まずいコンビ - 戸田恵梨香好きだったんだけどな誠か？嘘か？わからないけど雛ちゃんと付き合ってた何てものすごい衝撃的にショックを受け傷ついた (2016年9月10日 3時) (
レス) id: e19226b261 (このIDを非表示/違反報告)
氷天(プロフ) - ドラマのSPECもファンだったのでとても個人的に嬉しい作品です！！面白くて続きが気になります！！更新頑張ってください！ (2016年8月11日 14時) (レス) id: 18e95be271 (このIDを非表示/違反報告)
涙華 ｡.:* *゜(プロフ) - 凄い文才ですね…読んでて楽しいです。更新お待ちしております (2016年5月15日 8時) (レス) id: efcfc14a9f (このIDを非表示/違反報告)
ゆらりん(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです！続きがとても気になります(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))更新頑張ってください！ (2016年4月30日 21時) (レス) id: e98542d643 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かぷちーの
| 作成日時：2016年4月29日 18時
