僕が君の為に笑おう《JW》 (ページ9)

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○ ページ9

『今日何するー？』

食器を片付けて、コーヒーを淹れてくれるAに声をかける。

「んー？最近忙しかったしなぁ、ゆっくりしようよ」

『夕方から散歩だけ行く？』

「うーん、シーサーとゴーヤー行きたいだろうしね」

はい、と渡された温かいコーヒーをすする。

最高の朝やな、もう10時なるけど(笑)

そこからは各々、好き勝手なことをする時間。

Aは俺らの雑誌読んでて、俺はテレビ。

徐々によっかかってくるAの重みすら愛おしいもんな。

最近こんなに二人でゆっくりできる時間は無かったから、ほんまに貴重。

『今日出前とろうや』

ほぼ毎日ご飯作ってくれてるAにも休んでもらわなあかんなぁ、って提案。

すぐに目きらきらさせるん、可愛すぎるよな。

「ピザがいい！」

『お、ええやん』

そう言いながら半分くらい減ったコーヒーカップを置くと

「隙あり！」

なんて声を上げてハグをしてくるから、この子はいつになっても行動が読めへん。

『ねぇ、痛いねんけど？やめてくださーい(笑)』

真正面に来た顔をふにふにいじってみる。

「そひらもやめへくははーい」

『なんて？』

「そちらもやめてくださーい、って言ったの！」

絶対ブスだったじゃん、とか何とか言ってしょんぼりしとる。

何してても可愛いのにな？

少しだけ向こう側に顔を向けたときがチャンス。

ちゃちゃっとカメラを構えて、ぱしゃり。

「…ねぇ！」

『ふは、めちゃめちゃふてくされとるやんけ』

知らんもん、そんなの。

あとでスマホに移さなあかんな。