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《うん、いいと思います！》
翌日、ウェディングプランナーさんに32枚の写真を差し出す。
1枚ずつ丁寧に確認して、たまに声に出して笑ってくれたりしながら無事OKが出た。
夢の国でのサプライズから2年。
去年のクリスマスにきちんとしたプロポーズをした。
これもまた、夢の国にある、水色の屋根のお城の前で。
最後の写真は、つい最近買った結婚指輪の写真。
やっと家族になれるのが嬉しくて、お互いのスマホでも、例のデジカメでも相当な枚数撮った。
そのうちの一枚、ベランダで夕陽に照らして撮ったやつがスライドショー最後の1枚。
《お預かりします。あ、あと、ドレスもできまして…》
『ほんまですか？着てみる？』
「うん…でも、まだ淳太は見ないで？」
『わかってるって。このへんで待ってるな？』
そう言うと奥に控えていた女性と一緒にAはカーテンの奥に消えていく。
ドレスを選ぶ日は俺が仕事で来られへんくて。
結局Aのお母さんが一緒に来てくれたらしい。
いいの選べた、と満足そうな顔を見て、俺が最初に見たかったと自己嫌悪になったけれど…
ここまで来たら、もう当日まで見ないでおこうかなと伝えたら、本番前に淳太泣いちゃうかもよ？なんて言って笑ってた。
うん、ほんまに泣くかもしれん(笑)
だって、想像しただけで泣きそうやもん。
《楽しみですね、結婚式》
『あ、はい。楽しみなの、顔に出てました？』
《ふふ、とっても》
どうやらこのウェディングプランナーさんは昨年式を挙げたらしくて。
休憩中だったらしく、私物のスマホでお嫁さんと、つい先日生まれたという娘さんの写真を見せてくれた。
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作者名：yun. | 作成日時：2020年10月30日 18時
