僕が君の為に笑おう《JW》 (ページ34)

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○ ページ34

『ふはっ(笑)』

思わず漏れた笑い声にAが寄ってくるのは一瞬で、写真を隠す暇なんてなかった。

「なにー？…って、ねぇ、やだ(笑)」

俺が持っている写真の中のAな目が真っ赤。

それでも一生懸命笑顔を作っているのが可愛らしくて、俺は好きなんやけどな。

これは一昨年のAの誕生日に、某夢の国でサプライズをしたときの。

ホテルの中のレストランで頼んでいたプレートが出てきた瞬間に目を潤ませて…

プレゼントで買っておいた指輪を渡したら号泣しとったな。

俺の仕事的にすぐには結婚できひんから、いつになるか分からんけど待っててほしいって伝えたんよ。

そんな不確かな“いつか”の話をしているのに、Aは真剣な顔で

_______いつまでで待ってる

って応えてくれた。

『これ入れたいねんけど』

「えー、ブスじゃんそれ…」

『は？めちゃめちゃ可愛いわ、何言うてんの？』

「…か、勝手にして」

あ、照れた。可愛い。

Aの可愛さはメンバー公認やし。

…飲み会でテンション上がったときにこの泣いてる写真見せた、なんて口が裂けても言えへん。