僕が君の為に笑おう《JW》 (ページ27)

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『そろそろやんな…』

14:00、Aが最寄り駅に着く20分前。

駅までは車で10分前後やから、今出たらすれ違うことはないはず。

まぁ、すれ違ったところで鍵持ってるし、何も問題無いねんけど。

それでも早よ会いたい気持ちはあるから、何度も彼女が乗る電車の時間を確認した。

うん、合ってる、間違いない。

Aからもらった最初のプレゼントのキーケース、一年記念日にお揃いで買った財布を取って、車に乗り込む。

いつもよりエンジン音が軽快なのは、たぶん気のせい。

窓を開けて空気を入れ換えながら、おしゃれな洋楽流しちゃったりして。

自分で言うのもなんやけど、ここ最近で一番ご機嫌(笑)

信号にも引っかからないから、ほんまに今日はツイてると思う。

そのおかげもあって、14:12に到着。

心の中で1分ごとに『まだかな…』って言うてるな。

まだ肌寒いからブランケット前に置いとこかな、と外に出る。

「…りゅうせ？」

『え、あ、ばれてもうた(笑)』

こういうのって、車で待ってて、気づかない彼女にLINEして、きょろきょろする可愛い彼女見て…みたいなんちゃうの？

「会いたかった…」

ん、まぁ、半泣きで抱きついてくる可愛いA見れたからええわ。

『ふふ、俺も会いたかった』

バレたらあかんから、続きは家でな？と言うとすぐ離れるところも可愛いよな。

「お迎えありがと」

『うん、とりあえず帰ろ？ある程度買い物もしてあるし』

「やった、ありがと」

少しまだぐずぐずしながら、へにゃっと笑う彼女を連れて、いざ帰宅。