僕が君の為に笑おう《JW》 (ページ23)

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ときが流れるのは早いもので、あれから数ヶ月。

お互い希望した会社での生活は、思ったより覚えることが多くて、正直大変。

まぁ、慣れてきたと言えば慣れてきたぐらいやな。

AとはLINEで連絡は取り合っているものの、なんとなくA不足というか…

…たぶんAも俺不足、だと、思う、うん。

けど、今日は久しぶりに会えるはずやから。

なんかウキウキしてんな？、なんて言う上司の声に元気よく返事をして、タスクリストを見る。

うん、定時にあがれそう。

すると、スマホがメッセージのお知らせと共に震えた。

『ありゃ…』

送り主はAで、どうやら定時にはあがれなそうらしい。

“ごめん”の後ろには、うさぎの泣いてるスタンプが。

『あ…』

俺が彼女の会社の近くまで行くか。

別に着くのが早かったらカフェで待ってればええし。

知らん駅やけど、会社があるくらいやし、暇は潰せるはず。

その旨を伝えると、さっきのうさぎが両手で丸を作っているOKスタンプ。

…絶妙にぶさいくなんよ、このうさぎ(笑)

よし、ちょっと遅くなるにしても今日は会える。

そう心の中で3回唱えて、パソコンに向かい合った。